主婦で「アルバイト」として働いています。あとから入ってきたパートの人の時給が「100円」も高いのですが、パートとアルバイトで時給が違うのはなぜですか? 待遇が違っても問題ないのでしょうか…?
「アルバイトとパートで時給が違うんだけど、これっていいの?」と、アルバイトとパートで待遇の違いがあった場合、これでいいのかと疑問に思う人は多いのではないでしょうか。実際、アルバイトとパートで待遇が違う会社もあります。しかし、アルバイトとパートで差がつくのには理由があるのです。 本記事では、アルバイトとパートで待遇の差をつけてもいいのかどうかについて解説します。 ▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは?
アルバイトとパートの定義
まず、そもそも「アルバイト」と「パート」に違いはあるのでしょうか。 アルバイトとは、ドイツ語の「Arbeit」を語源としています。昔、学生が学校のあとに家庭教師をしてお金を稼ぐことを「アルバイト」と呼んでいたのが今に通じています。そのため、アルバイトは10代~20代の若者がおこなう時間制の仕事、というイメージが定着しているわけです。 一方、パートとは、英語の「part time」を語源としており、短時間労働という意味です。フルタイムで働けない主婦(夫)が、家事の合間に働くことを「パートタイム」で働くという意味で使っていました。そのため、パートという言葉には、主婦(夫)が時間制の仕事をするというイメージがついています。 しかし、法律的にいえば、アルバイトもパートも同じ「パートタイム労働者」です。厚生労働省によると、パートタイム労働者とは1週間の労働時間が、同じ職場の通常労働者の1週間の労働時間より短い労働者と定義されています。
アルバイトとパートの待遇の差をつけるのは構わない
アルバイトとパートは、法律的には同じ「パートタイム労働者」です。 しかし、同一であるにも関わらず、採用募集で時給が違うケースもあります。アルバイトとパートで時給が違う場合は、採用募集している勤務条件が異なるはずです。 例えば、アルバイトは一定の業務に制限して勤務させ、パートは正社員の業務範囲に近い仕事をするなどの場合です。このような場合、アルバイトとパートとで時給の違いがあってもいいとされます。 もちろん、勤務条件の違いによる時給の差がついていれば、数年勤務しているアルバイトよりも働きだしたばかりのパートのほうが時給は高いということもあるでしょう。