体操、BMX、スケボー…廃校から世界へ飛躍 探訪
体育館に舞うスケートボード、校庭を疾走するライダーたち-。 少子化によって全国で増える廃校。文部科学省によると、廃校になった公立小中学校は平成14年度から令和2年度で計8580校に及ぶ。 【写真複数枚】バスケットゴールに、体操のつり輪を取り付けて練習する様子も…既存設備が有効活用されている そんな中、地域の財産でもある校舎や校庭をスポーツの練習場として有効活用する動きが広がっている。 体操男子で2021年東京五輪2冠の橋本大輝選手は廃校から世界の頂点に立った。「佐原ジュニア体操クラブ」(千葉県)に所属していた中学卒業までの約10年間、クラブの練習場所だった旧小学校の体育館で基礎を培った。 その体育館を訪ねると、先輩の後に続けと、今も熱気に満ちたトレーニングが行われていた。同クラブの小沼朋弘君(11)は「ここで練習を積んで、橋本選手のようにオリンピックで金メダルを取れるようになりたい」と力を込める。 勉強に励む元気な声が響き渡っていたかつての学び舎。役割は変わっても、子供たちが集い、成長できる場として活躍している。 (写真報道局 酒井真大)