ハローキティが子宮頸がん予防呼びかけ…ピューロランドでイベント
「課外授業」「クイズ」で理解深め
20~30代の女性に増加している子宮頸がんの予防を呼びかけるイベント「Hellosmile in Sanrio Puroland 2024」がこのほど、東京都多摩市のサンリオピューロランドで開かれ、ハローキティや人気タレントらが、来場した女性たちに子宮頸がん検診やワクチン接種の大切さを訴えました。 子宮頸がん予防啓発活動を展開している「Hellosmile(ハロースマイル)実行委員会」が、毎年11月の「子宮頸がん予防啓発強化月間」に合わせて、TOKYO FM、ピューロランドの運営会社「サンリオエンターテイメント」と共催しているイベントで、今年のテーマは「大切な未来のために、予防できる『子宮頸がん』を知ろう」。 はじめに、TOKYO FMの人気バラエティー番組「SCHOOL OF LOCK!」とのコラボレーションで、同番組の「課外授業」と銘打ったトークショーが開かれ、番組にレギュラー出演しているお笑いタレントのCRAZY COCOさんとミュージシャンのアンジェリーナ1/3さんに加え、ゲストとして、ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバー・曽野舜太さんと産婦人科専門医の稲葉可奈子さんが登壇しました。 CRAZY COCOさんが「子宮頸がんとは具体的にどんな病気なのでしょうか」と尋ねると、特別講師役の稲葉さんが、子宮頸がんは子宮の「入り口」に当たる部分にできるがんで、年間約1万人の女性が新たに子宮頸がんと診断されていることや、毎年約3000人が子宮頸がんで亡くなっていること、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因で発病するため、ワクチン接種によって予防できることなどを解説。また、若い女性がかかりやすい病気にもかかわらず、20代女性の検診受診率が20%台にとどまっていることから、稲葉さんは「20歳以上で検診を一度も受けたことのない人はぜひ受診してほしい」と呼びかけました。 稲葉さんの“講義”に、アンジェリーナ1/3さんは「私は毎年検診を受けていたけれど、それがこれからの自分の未来につながっていくという意識をしっかり持つことができました」と感想を述べていました。また、“生徒役”の来場者に対し、曽野さんは「検診に足を運んだり、家族や友人と子宮頸がんについて話し合ったりと、今できることを少しずつやってみることで、子宮頸がんのリスクを減らすことができるのでは」と語りかけ、CRAZY COCOさんも「自分自身で子宮頸がんに関する正しい情報を入手したうえで行動してほしい」などとアドバイスしていました。 トークショーの後は、在校生が子宮頸がん予防啓発活動に取り組んでいる品川女子学院(東京)や東洋英和女学院(同)などの活動事例が報告されました。このうち、品川女子学院では、在校生らが結成した任意団体「Lumiere(ルミエール)」と「CLAIR(クレア)」の代表者が登壇し、「子宮頸がんかるた」など中高生向け教材の開発や、産婦人科ツアーなどのイベントを開催している事例などを紹介しました。