国学院大、過去最高に並ぶ3位 大学駅伝3冠逃すも3強の面目保つ 箱根駅伝
第101回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの復路5区間、109・6キロに関東の20校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが参加して行われ、大学駅伝3冠に挑んだ国学院大は3位だった。 【写真】往路5区で失速した国学院大「力負け」 国学院大は「3強」の面目をなんとか保った。往路6位から追い上げ、青学大、駒大に続く3位でゴール。過去最高成績に並んだが、前田監督は「『譲れない場所があるんだ』と、力でねじ伏せた3位。ただ、目指しているところは3位ではなかった」と悔しさをあらわにした。 9区までに徐々に順位を上げ、4位で最終10区の吉田につないだ。早大と1秒差でたすきを受けた吉田は「肩を借りた」と、早大・菅野の後ろにピタリとついた。並走を続け、動いたのは17キロすぎ。菅野の表情やフォームが崩れているのを見て「攻めるしかない」と仕掛けた。ピッチを上げて引き離し、逃げ切った。 出雲、全日本との大学駅伝3冠を狙ったが、区間賞は一つもなく、山上りの5区、山下りの6区に起用された選手が区間2桁順位と苦しんだ。10区3位と好走した吉田も「青学大、駒大との差は歴然。『3強』ではないのかなと思っている」と険しい表情だった。 悲願の優勝は、来年に持ち越しとなった。9区を走った3年生の上原は「優勝できるようなチーム作りをしたい」と雪辱を誓った。(久保まりな)