“目立ちたくないのに結局目立ってしまう”看板娘が、洒落たダストボックスの製作からPRまで担っていた
ゴミ箱はゴミを入れるためのもの。機能性やデザインについては、さほど重視されてこなかった。 【写真20点】“目立つのは苦手なのに結局目立ってしまう”看板娘を写真で見る しかし、そんなゴミ箱をスタイリッシュな多機能ダストボックス、「ダスポン」として世に送り出し、注目を集めている企業がある。 訪れたのは富山県滑川(なめりかわ)市。ホタルイカ漁が盛んな街だ。
ここから車で十数分の場所に株式会社ナカノ滑川工場があった。
同社では多岐にわたるステンレス製品を製作している。
工場の中を拝見するとーー。
さっそく、ご登場いただきましょう。
こちらはダスポンの組み立て工程を任されている浅井めぐさん。いわゆる“ダスポン女子”だ。 そして、彼女の横にあるのがダスポン。なるほど、ゴミ箱とは思えないお洒落さだ。ちなみに、「ダストをポンと捨てる」というのが名前の由来らしい。 めぐさんは生まれも育ちも富山市。本人いわく、「家はわりと山奥の方で、野生のカモシカを見て育ちました。猿、たぬき、猪、クマなんかも当たり前にその辺にいましたね」。 富山県はホタルイカの漁獲量が兵庫県に次いで全国2位だが、彼女の推しは郷土料理の鱒寿司だそうだ。 「富山の人はあんまり食べないけど、私は大好きです。水とお米が美味しいせいか、コンビニで売っているものでもすごく美味しいんですよ」。
高校ではチアリーディング部に入る。 「とにかく目立ちたくないので、本当は書道部に入ろうと思っていたんです。でも、斜め前の席の女の子から『一緒にチア部に入ろうよ』と言われて」。 目立ちたくないにも関わらずチアリーディング部へ。しかも、ポジションは「トップ」に抜擢される。
高校を卒業後は短大に進学。アパレルや雑貨などの仕事を経て、今年の5月からナカノで働くことになった。 「たまたま会社のホームページを見て、『ダスポンってなんぞや? これ、どうやって作ってるの?』と興味を持ったのがきっかけです。もともと、ハンドメイドでアクセサリーとか作るのが好きなので、その延長線上の作業ができるのかなと思いまして」。