「生乾きのにおい」は漂白よりもすすぎ。間違えているかもしれない梅雨の洗濯7つ
「生乾きのにおいの対処法は?」「お風呂の残り湯は使っても大丈夫?」など、洗濯の悩みは尽きないもの。クリーニング会社「芳洗舎」の3代目で洗濯家の中村祐一さんが、梅雨どきの洗濯にまつわるさまざまな悩みや疑問をQ&A方式で解決してくれました。
Q1:生乾きのにおいに漂白剤は有効ですか?
A:あくまで最終手段に。まずは3つの量とすすぎ3回を 漂白剤には除菌作用がありますが、菌ではなく“菌のエサになる汚れ”を落とすことにフォーカスしましょう。 「まずは漂白ではなく、洗濯物・水・洗剤の適正量を見直し、基本の洗いを何度か繰り返すことが大切です」
Q2:洗濯槽はいつ掃除すればいい?
A:目安は半年に1回。基本を守れば汚れにくくなります 洗濯を正しくしていれば、洗濯槽も汚れにくくなります。 「頻繁に掃除をしている場合は、まずは洗濯方法の見直しを!」
Q3:脱水時間は長い方が早く乾く?
A:3分程度で十分です 湿気が多いときや早く乾かしたいときでも、脱水は長くて3分までに。 「それ以上長く脱水しても水をきる効果は薄く、むしろ衣類にきついシワができる原因になります」
Q4:すぐに洗濯できなくてもにおわないようにするには?
A:濡れていたら軽く乾かしましょう 汗ばんだTシャツなどは、干して軽く乾かして。 「蒸れた状態で放置しなければ、多少時間がたってから洗っても大丈夫。なにより大切なのは、洗い方の基本を守ること」
Q5:お風呂の残り湯は洗濯槽に使っても大丈夫?
A:洗濯物の汚れが落ちきらない可能性もあるので注意 洗剤はお風呂の残り湯に溶け込んだ皮脂などの汚れの洗浄にも使われるため、洗浄効率が落ちます。 「そのため入浴前のきれいな高温のお湯で洗濯する“先湯”がおすすめです」
Q6:乾燥機を使うときのコツはありますか?
A:入れすぎは禁物。ふんわり仕上げには洗濯物の量を5割に とくにタオル類は乾燥機を使うとふんわり仕上がります。 「洗濯物を一度に入れすぎるとうまく乾燥できず、シワの原因になるので、5割を目安にしましょう」
Q7:衣類を長もちさせる洗い方のポイントは?
A:同じように洗える衣類をまとめる「仕分け」がポイント 白物と色物や、丈夫な素材と繊細な素材などに仕分けてまとめ洗いを。 「色や素材、つくりで大きく3種類に分け、それぞれに適した洗い方をすれば、汚れも落ちて服も傷みません」 ※塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある場合は、酸やクエン酸などの酸性もののと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。塩素系や酸素系の漂白剤を使うときは表示に従い、必ずゴム手袋をはめ、換気扇を回しましょう。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。
ESSE編集部