24回目の保留制度検討委員会も平行線 広島・鈴木球団本部長「今は最高の球界になっている」
日本野球機構（NPB）と日本プロ野球選手会は28日、東京都内で保留制度検討委員会を開いた。 【写真】広島・黒田球団アドバイザーと「平成の怪物」松坂大輔氏、豪華タッグで若鯉を熱血指導 現行ではフリーエージェント（FA）の権利取得には1軍の出場選手登録145日を1年と換算し、国内で大学・社会人が7年、高校出身者は8年、海外で9年が必要。選手会では国内外とも一律6年とするよう求めており、NPB側はその交換条件として1軍の出場登録日数を165日にするなどの案を提示している。 選手会ではFA権の取得年数をNPBと12球団が決めていることは人材の獲得競争を制限する独占禁止法に違反しているとして、公正取引委員会への申告も検討している。 その中、委員会後に取材に応じた広島・鈴木清明球団本部長は「6年、6年というところから進んでいない。われわれとしては緩和する条件も出しているが、合意に至らない状況が続いている」と明かした上で、「今の制度も30年ぐらいかけて作り上げてきたもので、それによって最高の観客動員数になるなど、今は最高の球界になっていると思う」と力説した。
