回収した42万個の紅麴サプリメントの廃棄指示 大阪市、小林製薬に
小林製薬(大阪市)の紅麴(こうじ)サプリメントの摂取後に相次いだ健康被害で、大阪市は26日、回収した同社の製品約42万個について、廃棄するよう小林製薬に指示することを決めた。 【写真】大阪市が回収した紅麴の廃棄などについて、横山英幸市長(右奥)らが対策本部会議で協議した=2024年12月26日午前、大阪市役所、菅原普撮影 市は同日に開いた対策本部会議で、3月に食品衛生法に基づいて回収を命じていた紅麴成分を含む3製品について、12月上旬の時点で計約50万個が回収済みと報告。このうち、現在も消費者への調査などが続いているものを除いた約42万個について、廃棄を指示することになった。同日のうちに同社に通知し、来年1月にも廃棄作業が始まる見通しという。 またこの日の会議では、同社の工場への立ち入り調査の結果から、工場内の培養装置に亀裂があったことなども報告された。そのため、原料をつくる前の段階にあたる紅麴菌の培養過程で、原因物質をつくる青カビが混入した可能性があるとした。(菅原普)
朝日新聞社