三浦雄一郎さんが報告会 南米最高峰登頂を断念(全文3完)訓練次第で可能性はある
南米大陸最高峰アコンカグア(アルゼンチン、標高6960メートル)への登頂を断念したプロスキーヤーの三浦雄一郎さん(86)が26日帰国し、報道機関向けの報告会を行った。 【動画】三浦雄一郎さん帰国で報告会 南米最高峰登頂を断念(2019年1月26日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「三浦雄一郎さん帰国で報告会 南米最高峰登頂を断念(2019年1月26日)」に対応しております。 ◇ ◇
超高齢者としてリスクを負ってチャレンジする理由
毎日新聞:毎日新聞社の【キシモト 00:41:43】といいます。三浦雄一郎さんにお伺いします。今回アコンカグアにこれだけチャレンジをして、でも命のリスクを背負って結局、下りてこられました。これでもあえてまだ90歳でエベレストに挑戦するっていう、この超高齢者の中でリスクを背負ってそこまでチャレンジする理由というか、根源というのはどこにあるんでしょうか。 三浦雄一郎:やっぱり基本的には自分に対する好奇心。90歳でそれがはたしてできるだろうか。そのためのステップの1つとして今回、アコンカグア、これにトライしたわけです。そのトライした結果、6000メーターまででストップ受けましたけども、上へ行けば行くほど、僕の場合は、今回6000メーター限度ですけれども、まだまだいけると、この体重がもし10キロ少なかったら、もっともっと楽に山を登れたんじゃないかと、そんな感じでおります。ということで、これからの訓練次第でまだまだ可能性はあるということを自分で信じています。 毎日新聞:自分がどこまでできるかチャレンジするのが楽しいってことですか。 三浦雄一郎:基本的にそうですね。ある意味、言うと変ですけど、これが人類の年齢的な1つの限界を自分で超えてみたいという気持ちもあります。 司会:はい。引き続きご質問はございますでしょうか。今、キシモトさんのほうからお父さんのほうに質問が。お父さん。今、キシモトさんからの質問の中で、なぜ挑戦を続けるのかというところをもう一度。 三浦雄一郎:そうですね。かつて、ジョージ・マロリーという、イギリスの登山家、どうして山を登るのかと。その山はエベレストのことだったんですけれども、彼は山がそこにあるからだと、Because it's there.っていう言葉、僕は逆に、年がそこにあるから、それを越えてみたいということです。 司会:質問、ございますでしょうか。よろしいでしょうか。はい、どうぞ。