今日は静岡市で38.8℃を観測 この先も猛暑日・熱帯夜続出 昼夜問わず熱中症警戒
今日24日も東日本や西日本を中心に最高気温が35℃以上の猛暑日となった所が多くなりました。静岡市では今年4回目の38℃以上を観測し、今日24日16時の時点で、猛暑日観測地点は100か所となっています。明日25日以降も関東から西の地域を中心に、日中は猛烈な暑さが続きそう。夜間も気温は下がりにくいため、時間を問わず熱中症への備えが必要です。
長引く暑さ 明日25日は福岡市で38℃と記録的な暑さの可能性も
明日25日以降も、関東から西の地域を中心に、最高気温が35℃以上の猛暑日になる所が多いでしょう。特に、明日25日は福岡市で38℃まで上がる見込みです。福岡市の観測史上最高気温は38.3℃(2018年7月20日に観測、統計開始は1890年)。この記録と同じくらいか、場合によっては記録を上回る可能性もあります。名古屋市も連日36℃前後と、猛烈な暑さが落ち着く日は向こう一週間予想されていません。急な夕立があると気温が急降下する可能性もありますが、雷雨が起こらないと猛烈な暑さが長い時間にわたって続きます。熱中症に厳重な警戒が必要です。 一方、まだ梅雨が明けていない東北の仙台市では、27日から29日にかけて最高気温が30℃に届かない見込みです。ただ、そんな仙台市でも夜間は気温の高い状態が続きます。
関東から西では連日の熱帯夜 仙台市でも25℃を下回らない日がありそう
予想最低気温は関東から西で連日の25℃以上と、寝苦しい夜が続く見込みです。福岡市や大阪市、那覇市は29℃までしか下がらない日もあり、一日のほとんどの時間が30℃以上ということになります。 また、仙台市も26日は最低気温が25℃予想と、熱帯夜になる可能性があります。そのほかの日も25℃を少し下回るくらいと、蒸し暑い夜が続きそう。日中の猛暑日が予想されていない所も夜間の気温は高く、熱中症への備えが必要です。
夜間の熱中症を防ぐには
夜から朝にかけても、気温があまり下がらないと、室内で熱中症が発生するリスクが高まります。夜間の熱中症を防ぐポイントは、次の2つです。 ①寝る前に水分補給をしましょう。 熱中症予防には、水分補給が重要です。寝ている間にも汗をかくので、体の中の水分が失われてしまいます。寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。睡眠中にトイレに行きたくないからといって、水分を控えるのは危険ですし、トイレに起きた時は、水分補給のタイミングです。起きた時にすぐ飲めるよう、枕元に常温の水を置くのがおススメです。 ②エアコンを上手に使いましょう。 熱中症予防には、暑さを避けることも重要です。寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3~4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。エアコンは、オンとオフを繰り返すと、そのたびに電力を消費するので、つけっぱなしにした方が経済的です。
日本気象協会 関西支社 小寺 啓太