【注目ドライバー】角田裕毅は4季目での大躍進なるか…新チームの2024年は真価の問われるシーズンに|RB|F1
2021シーズンにF1デビューを果たした角田裕毅。アルファタウリでの3年を経て、4年目は新チームとして躍進が期待される。
若くして才覚を示す
2000年、神奈川県相模原市に育った角田裕毅は父親の影響で幼少期よりカートレースに親しみ、キッズカート、ジュニアカート競技で腕を磨いた。なお、このときには後にF2でともに戦い、アルファタウリのF1マシンでテスト走行をすることになる1歳年上の佐藤万璃音とも交流があったという。 角田は国内のカートレースで実績を残し、16歳になった2016年には四輪レース出場に必須となる限定A級ライセンスを取得した。一方で同年にはSRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール)を卒業し、フォーミュラのスーパーFJでも目覚ましい活躍を見せた。 FIA-F4選手権、フォーミュラ4を経て、2018年ホンダの選手育成システムのHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)の育成メンバーに選出された。このシーズン、2年目となるFIA-F4では年間7勝をマークしてチャンピオンに輝いている。 同時期、ホンダはF1でタッグを組むレッドブルと提携。角田はホンダの推薦もあり、ハンガロリンクで行われたF3の合同テストへと参加。ここで目に見える速さを披露したことから、レッドブルのレース部門責任者であるヘルムート・マルコ氏から高い評価を得た。この後、レッドブル・ジュニアチームにも籍を置くことが決まった。
2019年からヨーロッパで転戦
2019シーズンはFIAのF3にイェンツァー・モータースポーツから参戦。ヨーロッパを転戦した初のF3シーズンはモンツァで1勝をマークし、年間9位となった。同シーズンの終盤戦では3度表彰台に上がるなど、目に見えた成長を示したことから、翌2020シーズンはF2へとステップアップすることに。 また、F3と並行してユーロフォーミュラ・オープン選手権にも挑戦し、こちらは総合4位。幼馴染である佐藤万璃音がこのコンペティションでは総合優勝を果たしている。