【注目ドライバー】角田裕毅は4季目での大躍進なるか…新チームの2024年は真価の問われるシーズンに|RB|F1
2020シーズンはF2で躍進
そしてF2初挑戦となった2020シーズンはカーリンより参戦。シーズン序盤から、卓越した速さとともに若さに似合わぬ落ち着いたレースぶりを見せた。第5戦シルバーストンのレース2では終盤にトップ浮上、そのままトップチェッカーを受けた。初のF2優勝を果たしている。 第7戦スパのレース1ではニキータ・マゼピンと激しいトップ争いを展開するも、マゼピンがコースを絞って角田がコース外に弾かれるという状況に。マゼピンには5秒ペナルティが科され、角田の優勝が決まった。なお、タイムペナルティにより2位となったマゼピンはレース終了後、順位ボードを弾き飛ばし、優勝を喜ぶ角田にあわや激突も、という一幕があった。 そして9月のソチ・ラウンド終了時点で、角田にはアルファタウリからF1デビューの打診があり、水面下ではすでにF1昇格へ動き出していたという。角田はF1走行の必須条件となるスーパーライセンス取得に向け、F2でのシーズン5位以上フィニッシュが必須となった。
10月14日にはアルファタウリのファクトリーであるイタリア・ファエンツァで角田はシート合わせを行い、11月4日には2018年式のトロロッソマシンを駆り、イモラ・サーキットで352kmの走行実績を積んだ。 そして迎えた第11戦バーレーン1では予選の終盤にスピンを喫し、まさかの最後尾スタートに。だが角田はレース1で最後尾から次々にオーバーテイクを敢行し、フィーチャーレースで6位フィニッシュを果たす。 翌日のレース2では序盤で接触したためタイヤ交換を余儀なくされ、そこからは角田は上位争いに加わることができず。結果的にノーポイントの15位フィニッシュとなった。 このレースでは年間順位を争うライバルのロバート・シュワルツマン、ニキータ・マゼピンがワン・ツーでゴールしたため、角田は年間順位を5位に落としてしまう。当時6位のクリスチャン・ルンガーもポイント差で迫っており、再び角田はピンチに陥る状況となった。