遺骨残る海底炭鉱を調査へ 戦時中に事故、山口・宇部市沖
太平洋戦争中の1942年、海底坑道の水没事故で朝鮮人を含む183人が亡くなった長生炭鉱(山口県宇部市沖)を巡り、地元の市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が16日、遺骨発掘調査の実施に向け、宇部市へ工事の通告書を手渡した。 事故は42年2月に発生、坑内に海水が流れ込み、朝鮮人と広島や沖縄出身などの日本人が死亡した。多数の遺骨が坑内に残されたままとみられる。同会によると、市を含め土地の所有権を主張する関係者がおらず、坑内は未調査のままだった。 同会は91年に発足し、以来韓国の遺族とともに事故の追悼行事を行ってきた。