橋下徹氏に聞く!自民党の総裁選挙と立憲民主党の代表選挙のポイント 若手の台頭に「やっとそういう社会になった」と橋下氏
菅元総理の影響力「傀儡政権の懸念」あるのか
――橋下さんに聞きます。菅義偉元総理が応援していたりしていて、小泉氏を大物重鎮が操る「傀儡政権になるのではないか」という懸念はいかがでしょう。 橋下徹氏「派閥の影響をなくせというのはわかるけど、小泉さんが43歳で、誰が適材適所かなんてわかりません。人間関係も必要です。小泉さんが掲げている公約をつぶすような人を周りに固めたらアウトですよね。でも菅さんは改革魂が熱い人だから、やりきるというものが小泉チームにはあって、それを実現できるメンバーを菅さんが集めて来るんじゃないでしょうか。」
「自民党の路線に早く決着をつけてほしい」
橋下氏は、自民党には大きく2つの路線があると話します。一方は「保守」で、高市早苗氏や小林鷹之氏を挙げました。もう一方は「個人の選択を広げていこう」という小泉進次郎氏や河野太郎氏らだとし、自民党の路線に早く決着をつけてほしいと話しました。 橋下氏は、「安倍晋三元総理という大きな看板があり、全体的に人気は高かった」と当時をふりかえつつも、「選択的夫婦別姓や移民政策などは進展しなかった」として、今後、自民党員がどっちの自民党で行くのか、決めてほしいと話しました。
「政治とカネ」政策活動費に対する候補予定者の発言
――いっぽう、こちらは決着がつくでしょうか。「政治とカネ」の問題、政策活動費について、候補者らは異なる姿勢を示しています。 小林鷹之氏は「廃止を検討するべき」との考え、石破茂氏は「政治資金について、節度をもって集め、透明性を持って公開するルールを作る」と主張、河野太郎氏は「不記載額の返還」と提案しています。林芳正氏は「総裁としてどのような使い方をしていたのかを見て、不必要なら廃止」とし、茂木敏充氏は「廃止」を主張。小泉進次郎氏は「廃止、旧文通費は公開、裏金に関わった議員は要職につけない」という姿勢を示しています。そして高市早苗氏は「政治とカネについては、使途の公平性と公正性を担保できる仕組みを作る」と訴えています。 神戸学院大 中野雅至教授「実行できるかどうかです。言うことはいくらでもいえるが、もし廃止となったときに、本当にできるかどうかだ」 橋下徹氏「でも、見て思うのは、世論の人気が高いと、議員が反対しそうなことも思い切って言えるんですよね。今小泉さんがいちばん踏み込んでいる。」 橋下徹氏は、公約なら実行せざるを得なくなるはずだ、と指摘したうえで、「それだったら立憲民主がいうように、なんで先にやらないの、切羽詰まって選挙が近づいたときにやるのか」と述べ、「そういう意味で僕は立憲民主の方にも頑張ってほしいんだけど」と話しました。