“ニコ動サイバー攻撃”復旧までに1カ月超 ひろゆき「すぐ終わるとは一概に言えない段階では」 生主「温かい感じが好き。他での配信は今考えていない」
SBテクノロジー、警視庁サイバーセキュリティアドバイザーの辻伸弘氏は「今まで使っていた環境の安全宣言ができないと思う。攻撃者がまだいたり、罠が仕掛けられている可能性がある。これらの追及に時間を割くよりは、一から作り直した方が早いと考えたのだろう。もしくは、並行して進めないと戻す時間がどんどんかかってしまうという判断だと思う」との見方を示す。 一方で、「なぜやられたかという原因をニコニコ側が把握していないと、また同じことをやられる可能性があるという懸念は残ったままだ」と指摘。「ランサムウェアから復旧する例はたくさんあるが、システムを全て再構築するのにはピンとこない部分がある。IT関係の会社は比較的、復旧までの時間が早く済むケースが多いからだ。ただ、会見では『1カ月』と言った後に、『最低でも1カ月』と言い直されたので、けっこう厳しいと判断されているかもしれない」とした。
■生主「リスナーや運営の温かい感じが好き。ほかでの配信は今考えていない」
今年からニコニコ生放送を始めた、コンセプトカフェ店員のうみちゃん。配信によって集客が増え、7~8割が配信から来る客だという。収入の半分が配信(投げ銭)のため、困っている状況だそうだ。 「コスプレをして、お酒を飲みながら雑談したり、寝ているところを映す寝配信をしたりしている。(ニコニコから)公式の通知は来るが、個人には特に何も来ていない。これから先の不安はある」
ひろゆき氏は「うみちゃんさんは単に配信をしなかったらお金が入らないというもの。問題は、有料チャンネルにお金を払っているユーザー。配信者が配信しようと思ってもできないので、損害として補填しなければならないのではという状態だ。また、有料メールマガジンを出せる仕組みもあるが、“他のプラットフォームには届いているのに”と対応を配信者は考えなければいけない。これも結構大変だなと思う」と述べた。 うみちゃんは、客から配信を求める声が多く、ツイキャスなどに移ることも考えたが、視聴者層的にニコ生が合っていることから復旧を待っている状態だ。 「移る配信者さんも多いが、私的にはニコ生のリスナーさんや、運営さんの温かい感じがすごく好き。今のところ他の配信サイトで配信することは考えていない」 (『ABEMA Prime』より)