楽器をおいて空と飯|24品目 春野菜とおこわのスープ
楽器をおいて空と飯|24品目 春野菜とおこわのスープ
キャンプ好きのミュージシャン・Keishi Tanakaさんと、キャンプに憧れるミュージシャン・四本晶さんによる新連載。Keishiさんのキャンプギアを使い、下北沢の洋食居酒屋『おむかい』の店長でもある晶さんが作る料理を紹介します。
残ったおこわを使ったスープ
文◎Keishi Tanaka 写真◎島津美沙。 山に登っていつも思うのは、温かいスープのありがたさである。夕食でも朝食でも、その温かさに心がほぐれる。そんなスープをレトルトではなく、もちろん簡単に、さらには残り食材を使って作れるとしたら、これほどありがたいことはない。今回は、前回紹介した「柿の種の山おこわ」を使ったアレンジレシピ。ぜひお試しあれ!
春野菜とおこわのスープ
材料(2人前) 出汁……600ml おこわ……残ったもの 芽キャベツ……1個 菜の花……4本 大根……1/10個 ゴボウ……1/2本 パプリカ……1/2個 塩……少々 コショウ……少々。 <1、食材をカットする> 食材は、家である程度カットしてきている。山登りでは、もはやこれをしない手はないというほど当たり前のアイデア。好きなものを持ってこれて、時短にもなるし、バックパックの中身を減らすこともできる。また、使った密閉式ビニール袋に生ゴミを入れられたりもするので、”一石五鳥”くらいにはなるはず。 <2、野菜を煮込む> 今回の出汁は、晶のお店「おむかい」のもの。タマネギ、野菜、セロリなどの野菜と、焼いたタイのアラを鍋でコトコト煮込んだという、なんともぜいたくな出汁だが、もちろんパックなどを使ってもOK! こちらも家で仕込んでくるのがベターだろう。それをそのままクッカーに入れ、野菜を柔らかくなるまで煮込む。 <3、おこわを成形する> 野菜に火を入れているあいだに、残ったおこわをひと口サイズに成形する。このおこわが柿の種で作られたことを信じられない人は、ぜひ前回の記事を参照してもらいたい。 <4、おこわをスープに入れる> 根菜が柔らかくなったら、3のおこわを入れてひと煮立ち。塩・コショウで味を整えて完成。キャベツの緑や、パプリカのオレンジがいかにも春らしい。 Keishi Tanaka | 田中啓史 1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。5枚目のアルバム「Chase After」をリリース後、新作「KOKORO EP」を携えて、全国でのライブを続けている。 Akira Yotsumoto | 四本 晶 下北沢の洋食居酒屋「お酒と洋風ごはん おむかい」の店長。飲食店経営の傍ら、Keishi Tanakaのサポートギタリストとしての活動も行ない、自身のインストバンドoysmもマイペースに活動中。2024年5月29日に NEW EP “oshigoto _02″をリリース。
フィールドライフ編集部