「花は曲がっていても風情がある」池坊専好次期家元、華道の哲学語る 古都の伝統文化学ぶ「京都学in東京」
京都の伝統文化を首都圏で学ぶ連続講座「京都学in東京」(京都新聞共催)の第2回が15日、東京都港区の京都芸術大外苑キャンパスで開かれた。華道家元池坊の池坊専好次期家元と池坊専宗青年部代表が、華道の歴史と花を生けることの哲学を語った。 専好次期家元は、息子で写真家でもある専宗さんとそろって登壇。室町期の花伝書などを紹介しながら、展示された専宗さんの写真作品に趣向を受けて花を生けた。専好次期家元は「花はまっすぐな草木も曲がったものも風情があり、光へと向かって生きている」と、床の間に差す光の向きも大切にしてきた華道の伝統を説明した。 また会場から、いけばなの経験がない人たちが登壇し、専好次期家元や専宗さんと楽しく語り合いながら一緒にシマハランとツバキで自由花を活け、拍手を浴びた。 プログラムは京都芸術大と日本文化藝術財団(東京都)が主催する計5回の講座。次回は京舞井上流五世家元の井上八千代さんら。第4回は瓢亭十四代目当主の髙橋英一さんら、第5回は金剛流二十六世宗家金剛永謹さんらの講座を来年2月にかけて開く。問い合わせは「京都学in東京」事務局(京都新聞COM内)075(241)6171。