「8月9日」ロゴマークのブランド設立、被爆3世「ファッションとして平和を羽織って」若い世代巻き込む
ブランド名やロゴは原爆さく裂時刻を知らない若者が増えているというニュースを見たことなどから、8月9日を押し出したものにした。その一方で普段使いができるよう、仰々しくなく、なじみやすいデザインになるようにこだわった。
安永さんは「ロゴを見かけた人が『8月9日だ』と気づき、平和に思いをはせるようなものにしたかった。ファッションとして日常に溶け込み、ブランドとして人々の記憶に残るものにしていきたい」と話す。
Tシャツや缶バッジを長崎原爆資料館のミュージアムショップで販売。インスタグラム(@aug9_ngs)では、製作工程の一部を就労継続支援B型事業所に委託したTシャツなども売り出している。収益の一部は児童養護施設に寄付する。
「長崎のいろんなデザイナーと共同製作をしながら、ジャケットなど新たなアイテムを増やしていきたい」と展望を語る安永さん。「被爆者や特定の誰かが平和を背負うのはもう終わり。ファッションとして平和を羽織り、被爆80年を超えて人々の平和のアクションが続いていくきっかけとなる活動をしていきたい」