チームのメンバーがすぐに打ち解ける会話のコツ 帰属意識を高めるために最初の顔合わせが重要
アイスブレーカーをうまく活用するコツは2つある。1つは、その恥ずかしさこそがカギであると理解すること。自分の弱さを見せることで、連帯感を深めることができる。そしてもう1つのコツは、無計画の行き当たりばったりではなく、戦略的に利用するということだ。いくつかヒントを紹介しよう。 ●アイスブレーカーの区別 「初対面」のときに使うアイスブレーカーと、お互いに知っているメンバーが「新しいプロジェクト」のために集まったときに使うアイスブレーカーを区別する。どちらも同じだと思うかもしれないが、この2つの機能はまったく違う。
初対面用のアイスブレーカーは、お互いに相手を人間として知るためのツールだ。それぞれの好きなもの、嫌いなもの、興味があるものを知るためにある。 一方で、新しいプロジェクト用のアイスブレーカーの役割は、チームの目的を明確にし、仕事そのものへの熱意を醸成することだ。 初対面用のアイスブレーカー ・自分にとっての「最高の日」と「最悪の日」について話す。 ・子ども時代を思い出すとき、まっ先に頭に浮かぶ食べ物は何か? その理由は?
・最初に乗った車について話す。 他にもいくつか紹介しよう。 ・ 自分について絶対に知っておいてもらいたいことを3つ挙げる ・ このチームで無人島に取り残されたら、あなたはどんなスキルでチームに貢献できるか? ・ 自分の日常のサウンドトラックとして1曲だけ選ぶとしたら、あなたは何の曲を選ぶか? ・ バーかレストランを自分で設計するとしたら、どんな店をどの場所に出すか? ・ 明日から休暇の旅行に出かけるとしたら、どこに行きたいか? その場所を選んだ理由は?
・ どこで生まれ、これまで12カ月以上住んだ場所はいくつあるか? 新規プロジェクト用のアイスブレーカー ・このプロジェクトでもっとも楽しみなことは何か? ・いちばん気がかりなこと、起こってほしくないことは何か? ・どんなスキルを磨くことにもっとも興味があるか? ●アイスブレーカーの進め方 <「ペア・アンド・シェア」のテクニックを使う> いきなりチーム全員の前で自分を開示するのではなく、まず2人1組のペアになって、2人だけの場所でアイスブレーカーを実施し、その後でお互いの答えをチーム全体にも伝える。