毎日牛乳を飲むので食費の負担になっています。「低脂肪乳」に切り替えたら、年間でどのくらい節約になるでしょうか?
健康を意識したい」「好きな飲み物だから」といった理由で牛乳を毎日飲む方は多いのではないでしょうか。 しかし、日本の急速な円安や世界情勢の影響で、酪農家の経営が厳しくなり、牛乳や乳製品の価格が上がっています。そんな中、市場では「牛乳」より安い「低脂肪乳」が注目されています。 そこで今回は、「牛乳」と「低脂肪乳」の価格を比較し、年間どれくらい節約ができるのか調査します。
「低脂肪乳」とは? 「低脂肪」と表記されているものは3種類!
低脂肪と表記されたものは、以下の3種類あります。 (1)「低脂肪牛乳」 牛乳に属する「低脂肪牛乳」は、生乳から乳脂肪分の一部を取り除き、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたものです。牛乳に近い味わいで、栄養価も乳脂肪分以外は牛乳と似ているので、脂肪分が気になる方に向いています。 (2)「低脂肪乳(加工乳)」 加工乳に属する「低脂肪乳(加工乳)」は、生乳に脱脂粉乳などを加えて乳脂肪分を少なくしたものです。「乳脂肪分が100mlあたり0.5g~1.5g以下」、もしくは「100mlあたり1.5g以上低減」、「25%以上低減」されているものを指します。牛乳に比べ、たんぱく質やカルシウムが多く、エネルギーが低いです。 (3)「低脂肪乳(乳飲料)」 乳飲料に属する「低脂肪乳(乳飲料)」は、「脂質が100mlあたり0.5g~1.5g以下」、もしくは「100mlあたり1.5g以上低減」「25%以上低減」されているものを指します。栄養強化タイプのものや嗜好(しこう)タイプのもの、乳糖分離タイプのものがあり、味わいや栄養価、価格は商品によって様々です。
「牛乳」と「低脂肪乳」はどれだけ価格に差が出る?
「低脂肪乳」が「牛乳」よりも価格が安いといわれている理由は、バターや生クリームの原料となる乳脂肪分を取り除いているからです。では、どれくらい価格に差があるのでしょうか。 今回は、市場に出回っている紙パックタイプの「牛乳」と「低脂肪乳(加工乳・乳飲料)」の価格を比較します。 ◆牛乳の価格 総務省統計局の「小売物価統計調査」によると、1000mlの紙パック牛乳の平均価格は、2024年4月時点で、「252円」でした。1日180mlずつ飲むと、約5日(1000ml÷180ml)で1パックを飲み干すことになります。 1年間、毎日同じ量を飲み続けるには、約75パック(365日÷5日)の牛乳が必要です。そのため、年間「1万8900円(75パック×252円)」かかることになります。 ◆「低脂肪乳(加工乳・乳飲料)」の価格 ネットスーパーの「低脂肪乳(加工乳・乳飲料)」の価格を表1にまとめました。