不調を翌日に持ち越さないで。すぐできる!血行不良を改善するふくらはぎの自重ほぐし
クーラーの効いた室内にいると、足先は冷たくなり、夕方になると下半身がむくんで重たい……。そんな夏の冷えとむくみの原因を紐解きながら、お悩み解消ワークをヨガ講師の吉本憲太郎先生が紹介します。記録的な猛暑を乗り切るためには体からのSOSを見逃さず、セルフケアを心がけましょう。 ◆動画で詳しいやり方を見る|すぐできる!血行不良を改善するふくらはぎの自重ほぐし ■クーラーと座り姿勢が招く血行不良に注意! 「猛暑にクーラーは欠かせませんが、体が冷えると血行不良を招き、巡りが悪くなるとむくみやすくなります。加えて長時間のデスクワークで股関節が固定されると、上半身と下半身を行き来する血流が悪化。第二の心臓と言われるふくらはぎの筋肉も動かないので、心臓に血液が戻りにくく下半身のむくみが発症します。 対策としては、30分~60分に一回を目安に席を立ちオフィスの中を歩く、トイレに行ったついでにつま先立ちになりふくらはぎの筋肉を刺激するなど、少しでも筋肉を動かすことをおすすめします。また自律神経の働きは血流に影響を及ぼし、交感神経が活発な状態が続くと血管が収縮して血行不良になります。室温と外気温の差が激しい夏は自律神経のバランスが乱れやすいので、自分で室温を調節できる在宅ワーク時は、屋外との温度差が-3℃程度になるように室内の温度を設定してみてください」(吉本憲太郎先生) ■ふくらはぎをほぐして全身の血液循環をスムーズに 「今回紹介するのは、ふくらはぎの緊張をほぐすセルフケアです。ふくらはぎには下半身の血液を心臓に戻すポンプ作用があり、硬くなった筋肉をマッサージとストレッチでほぐしてポンプ作用を促進し血液循環を改善しましょう。マッサージは痛みが強いと筋肉が緊張して逆効果になるので、気持ちいいと感じる範囲で力加減を調節して行ってください」(吉本憲太郎先生) ■■ふくらはぎマッサージ×ストレッチ 目的と効果:自重でふくらはぎの緊張をゆるめ、血行を促し冷えとむくみを改善する。 〈やり方〉 1.四つん這いになり肩の下に手首、骨盤の下に膝をセットする。脚は腰幅に開き、右足の甲を床につけて、右ふくらはぎに左のすねか足首をのせる。 2.前腕を床につき、お尻をゆっくり左かかとの上にのせる。痛すぎないポジションを調整し、肩の力を抜いて3呼吸キープ。 3.四つん這いに戻り、右脚を後ろに引きつま先を立てる。両手は肩より手のひら一枚分前につく。 4.息を吸って背骨を伸ばし、吐く息で両手で床を斜め前に押し出す。右かかとをマットに近づけ、ふくらはぎの伸びを感じながら3呼吸キープ。吸う息でかかとを押し出す力をゆるめる。3回繰り返し、反対側も同様に。 〈プロフィール〉吉本憲太郎先生 ヨガ指導者、「..with THE CLEAR YOGA」主宰。会社員を経て、自分が苦しんだ経験を含めヨガの魅力を伝えるべく、ヨガ指導者の道へ。熊本にオープンした自身のヨガスタジオでは、ビギナークラスからOMYOGA認定校として指導者養成講座(全米ヨガアライアンスRYT200)も開催。月に一度の屋外クラスでは、ドネーションを募り熊本の自然環境保護団体に寄付している。
ヨガジャーナルオンライン編集部