FRBは追加利下げに慎重になる可能性=クック理事
Howard Schneider [6日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は6日、経済が堅調でインフレが従来予想よりも堅調なことから、FRBは追加利下げに慎重になる可能性があると述べた。ミシガン大学ロースクールで講演した。 クック氏はFRBが9月に政策金利の引き下げを開始して以来、「労働市場はやや耐性を高めており、インフレは当時の私の想定よりも根強い。さらなる利下げをより慎重に進めることができると考えている」と述べた。 また「時間の経過とともに、政策金利をより中立的なスタンスに近づけることが適切になる可能性が高いとみている」とも指摘。「緩和政策の初期段階ではより迅速に行動し、その後、政策金利が中立に近づくにつれて、より緩やかに緩和していくことを想定していた」とした。 クック氏は講演の大部分を金融の安定性に関する見解に費やし、金融システムは「健全かつ強じん」だと考えていると述べた。 一方で、民間融資の拡大など、細心の注意を払う必要がある分野もいくつか指摘した。