世界文化賞受賞のピアニスト、ピレシュ氏が東京都内で演奏会 シューベルト「冬の旅」披露
第35回高松宮殿下記念世界文化賞の音楽部門受賞者に決まったピアニスト、マリア・ジョアン・ピレシュ氏が2日夜、東京都港区のサントリーホールで開かれた演奏会に出演した。 ピレシュ氏はポルトガル・リスボン生まれ。ピアニストとして活躍する一方、社会活動や音楽教育にも熱心に取り組んでいる。親日家でもあり、NHKの教育番組で講師を務めたこともある。 演奏会では、バリトン歌手のマティアス・ゲルネ氏と、シューベルトの連作歌曲集「冬の旅」を披露。ピレシュ氏は観客に深々と頭を下げてから演奏を始めた。やさしい音色からアップテンポまで自在にピアノを操り、ゲルネ氏の力強い歌声とともに、観客はうっとりと聴き入っていた。 世界文化賞の授賞式は19日に都内で行われる。