中国空母「遼寧」含む艦艇、台湾海峡を通過 台湾国防部
台湾の国防部は23日、中国軍の空母「遼寧」を含む艦艇が台湾海峡を通過したと発表しました。20日にはアメリカ軍などの艦艇が台湾海峡を通過しており、台湾への関与に対する反発とみられています。 台湾国防部によりますと、中国軍の空母「遼寧」を中心とする艦艇が、台湾の南西にある東沙諸島から北上し、台湾海峡を通過したということです。国防部は「状況を監視し適切に対応した」としています。 台湾周辺では20日、アメリカ軍とカナダ軍の艦艇が合同で台湾海峡を通過しました。アメリカ海軍第7艦隊は「台湾海峡における国際的な航行の権利と自由は制限されるべきではない」と表明し、台湾に軍事的圧力を強める中国をけん制していました。 これに対し、中国外務省は「中国はいかなる国も航行の自由の名目で、中国の主権と安全を脅かす行為に断固として反対する」と非難していて、今回の「遼寧」の航行は、アメリカなどの台湾への関与に対する反発だとみられています。