高齢者の『50万円の壁』 働くほど年金が減る!? 65歳以上の就業者数は過去最多の914万人 専門家は「働くことに対してマイナス」と指摘
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突然ですがみなさんは65歳以降も働き続けたいですか? (24歳)「まだ考えられないんですけど、もっと寿命も延びていくんだったら働かざるを得ないのかなと思います。(Q働かざるを得ない?)働きたいとは思ってないんですけど、はい」 (45歳)「辞めたいですね。明日にでも辞めたいですね。蓄えがあれば。現実はそうもいかない」 (30歳)「気合いれてバリバリ働きたくはないですよね。蓄えがあれば。蓄えがある前提で」 (36歳)「フルタイムは厳しいと思う。絶対しんどいと思います」 (42歳)「自分の時間もつくりながら。空いたところで仕事もしながら」 一方、65歳以上のみなさんは…? (67歳)「一応働いています。フルタイムで。働けるうちは働きたいという思いが半分と、そろそろかなという思いが半分。半分半分です。いま」 (68歳)「仕事はアルバイトで。遊んでいるよりはなんかやっておかないと。アルバイトやっているんですけど。(アルバイトで)友達も増えたし、やっぱりやって良かったなと思う」 総務省によると、65歳以上の就業者数は、増加を続けていて、去年は914万人と過去最多を更新。働く人の7人に1人が高齢者となっています。 高齢者がどんどん働くとぶち当たるというのが『50万円の壁』です。『在職老齢年金制度』といい、会社に勤める65歳以上の人が、ひと月の賃金と年金が合わせて50万円を超えると年金が減額される仕組みです。 (第一生命経済研究所 谷口智明さん)「(この制度は)働くことに対して、かなりマイナスになっています。高齢者の方々をいかに労働市場で働いていただいて、経済を支えるかということが日本全体にとっても重要になってきている」 高齢者の働く意欲をそぐ『50万円の壁』そこに新たな動きが… 厚生労働省は制度を見直す方向で検討。近く開かれる専門部会で議論し、年末までに結論を出す考えです。
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