【MLB】レッドソックスが左腕クローシェの争奪戦を制す 直近2年のドラ1を含むプロスペクト4選手を放出
ウィンター・ミーティング最終日となった日本時間12月12日、レッドソックスが4対1の大型トレードでギャレット・クローシェ(ホワイトソックス)の獲得に成功した。レッドソックスはクローシェ獲得の対価として、2023年と2024年のドラフト1巡目指名選手を含むプロスペクト4選手を放出。8年前、レッドソックスはホワイトソックスから左腕クリス・セールを獲得し、2018年のワールドシリーズ制覇につなげたが、再びホワイトソックスのエース左腕を獲得してその再現を目指す。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在25歳のクローシェはメジャー4年目の今季、先発に転向。開幕直前にディラン・シースがトレードでパドレスへ移籍したため、メジャー初先発が開幕戦のマウンドとなった。開幕から期待通りのパフォーマンスを見せ、オールスター・ゲーム初選出。シーズン後半はイニング制限が設けられたが、1年を通してローテを守り、32先発で146イニングを投げて6勝12敗、防御率3.58、209奪三振をマークした。シーズン終了後にカムバック賞を受賞。今夏のトレード・デッドラインでも放出が噂されていたが、オフに入って移籍の可能性が再燃し、最終的にはウィンター・ミーティング最終日にトレードが決まった。 レッドソックスが対価として放出したのは、カイル・ティール、ブレイデン・モンゴメリー、チェイス・メイドロス、ウィケルマン・ゴンザレスの4選手。ティールは2023年、モンゴメリーは2024年のドラフト1巡目指名選手である。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングでは、ティールが球団4位(メジャー全体25位)、モンゴメリーが球団5位(メジャー全体54位)、メイドロスが球団11位、ゴンザレスが球団14位にランクインしていた。FAまであと2年のクローシェにこれだけの対価を支払ったのは、おそらく契約延長も視野に入れているのだろう。 レッドソックスの先発陣は右腕に偏っていたため、左腕クローシェの獲得はバランスの向上という意味でも大きな戦力アップとなる。今季規定投球回をクリアしたカッター・クロフォード、タナー・ハウク、ブライアン・ベヨの3人に加え、右ひじの手術からルーカス・ジオリトが復帰し、クローシェも含めて先発5人が揃った。ブルペンにはアロルディス・チャップマンを補強しており、2021年以来となるポストシーズン進出に向けて着実に戦力を整えている。