“映え”より“生々しさ”を求めるZ世代――最高執行責任者が描く、BeRealでの“リアル”なコミュニケーション
BeRealを運営する中で興味深いと感じたのは、Z世代は他の世代と比べ、企業の在り方についてより強い関心を抱いている情熱的な世代であると言う部分だ。公式アカウント機能では、ブランドが彼らのファンと今までにない形で対話を行えるようになる。ブランドの舞台裏を共有し、ファンと長期的な信頼関係を築くことができることにより、ブランドは自分達の挑戦やチャレンジをファンに共有するだけでなく、ブランドが行うアクションに込められた、フィルターのかかっていない真の情熱を見せることができる。既存のSNSアプリとはひと味違うコミュニケーションと親和性が生まれるだろう。
収益化には焦点を当てず、
重視するのはユーザーエクスペリエンス
WWD:今後マネタイズ機能をつける予定はあるのか?
サルツマン:現時点では、私たちにとって収益化は優先事項ではなく、BeRealのユーザーエクスペリエンスを追求し、新しい機能のテストとリリースに焦点を当てることが重要だと考えている。もし仮に、将来的に収益化を検討する際には、ユーザーとの多くの対話を行った上で決断を下すだろう。そして何より大切なのは、私達のミッションやブランド価値観に沿っているかを考慮に入れ、独自のソーシャルメディアの視点を含んでいること。収益化だけではなく、私たちが新しい機能に取り組む際はこのアプローチ手順を基礎に置いている。
そして現在、ありがたいことに素晴らしいアプリを構築するためにリソースを提供してくれる投資家に恵まれている。そのため、どの種類の収益化にも焦点を当てておらず、広告に関する計画はない。
より親密なコミュニケーションのために
今後追加する“RealFans”機能
WWD:今後の展望について教えてほしい
サルツマン:次なるステップとして、私たちが告知できるのは“RealPeople”と“RealBrand”アカウント向けに、“RealFans”機能を設定することだ。この機能では、公開された投稿にコメントする機能、そして“RealPeople”と“RealBrands”がタグ付けされたコンテンツを見たり、共有したりすることができる。“RealPeople”と“RealBrands”がエンゲージメントの高いファンと、より親密な関係を築くのに役立つだろう。