“映え”より“生々しさ”を求めるZ世代――最高執行責任者が描く、BeRealでの“リアル”なコミュニケーション
新機能が続々追加
企業やセレブリティーの参入も
WWD:この一年プラットフォームはいかに変化したか?
サルツマン:過去1年間で、BeRealチームは大きく成長し、現在2300万人まで拡大するユーザーベースに対応するために新しい機能を追加してきた。23年初頭は20人のチームだったが、その頃すでにデイリーアクティブユーザーは2000万人を超えており、BeRealを安定的に維持するために私たちの全ての時間と専門知識を費やしてきた。そしてこの1年でさらに70人までチームを拡大し、BeRealのユーザーが好むものをより多く構築できるようになった。現在のチームには、X、メタ、スナップチャットと言った大手企業での経験を持つ素晴らしいメンバーが揃っている。彼らと共に、BeRealをさらに進化させるための新しいアプローチを日々テストし、実装している。
昨年8月からは、“BonusBeReal”(最初のアラートで時間内に投稿することで、1日のうちでさらに2回投稿できるボーナス特典)、“BTS”(投稿に至るまでの数秒間をショートビデオに収めた投稿)、“RealGroups”(友達とチャットするなど、プライベートを共有するための招待制グループ)と言ったさまざまな機能を拡充し、今年2月には新たにブランドや著名人の公式アカウント機能“RealBrands”“RealPeople”を追加した。これらの機能のうち、ファンとのコミュニケーションの中から得たリクエストやアイデアに根付いたものも存在する。
WWD:BeRealに参入する企業(RealBrands)や著名人(RealPeople)も増えているが、彼らはどのような目的を持っているのか?
サルツマン:“RealBrands(ブランドの公式アカウント)”や“RealPeople(著名人の公式アカウント)”では、ブランドやセレブリティーの舞台裏を見ることができる。すでにジョー・ジョナス(Joe Jonas)、ナイル・ホーラン(Niall Horan)と言った世界的に有名なアーティストや、「M・A・C」や「グロシエ(GLOSSIER)」と言ったビューティーブランドや、「アディダス(ADIDAS)」「プーマ(PUMA)」「リーボック(REEBOK)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」などのファッションブランドも、BeRealのリアルなアプローチに共感し、ファンとの情報共有に積極的に取り組んでいる。