ちょっとキズが付いたら変えるべき? なかなかロストしない“不死身ボール”の交換目安とは?
基本的に消費期限はなし
新品のゴルフボールを箱から出す瞬間、少しばかりテンションが上がるという人もいるのではないでしょうか。新品ならではの艶感や発色の良さ、キズ一つないディンプルの感触は、ティーイングエリアへと向かう気分をじわじわと高めてくれます。 【写真】1ダース3000円以下の人気ボールランキング&話題の特殊ペイントボールをチェック
そんな新品のゴルフボールは、できる限り長く使い続けたいものです。とくに各メーカーの上位モデルになると、1球あたり500円以上するのも当たり前。OBやロストボールにしてしまった時は、スコア的にはもちろん、金銭的なダメージも決して小さくありません。ちなみに筆者は「OBでもいいからボールだけはあってほしい…」と願ったことが何度もあります。 一方、汚れやキズはあるものの、なぜかOBやロストボールにならない“不死身のボール”が現れるケースもあります。では、一般的なゴルフボールの寿命はどのぐらいで、どんなタイミングで交換するのが適切なのでしょうか。 現在販売されているソリッドボール(※2ピース・3ピース・4ピース構造)は、性能や耐久性の変化が起きにくいように作られているため、基本的には“消費期限はない”と考えてもいいでしょう。 ただし、長時間にわたって直射日光が当たる場所や、夏場の車内といった高温多湿の環境で保管していると、徐々に品質や性能が劣化していきます。 ブリヂストンゴルフの公式サイトでは「極端な高温(80度以上)の場所に放置し続けると、文字やボール表面の色が変色したり、ボールが変形してしまう場合があります」と注意喚起しています。
18ホールを1つのボールで済ませているプロゴルファーもいる
ラウンドではボールに気になるキズが付いたりしない限り、2個程度のボールを使い回すイメージでまったく問題ないでしょう。 ちなみにプロゴルファーは数ホール毎にボールを交換しているイメージがありますが、ほとんどは機能面が理由ではなく、単なる気分転換の一つです。その反対に、18ホールを一つのボールで済ませているプロも少なくないようです。 ラウンド中に気にすべきなのは、汚れとキズです。とくにグリーン上では丁寧にボールの汚れを落とし、ボールの転がりに与える不確定要素を少しでも減らしておくことが大切です。 一方、グリーンにたどり着くまでに小さなキズがボールに付いてしまった場合、パッティング前にボールを交換したくなりますが、正式なルールではNG。「ティーショットからカップインまで一つのボールでプレーする」ことが原則となります。 ホールの途中でボールを交換してプレーした際のペナルティーは、2023年のルール改正によって、以前までの2打罰から1打罰へと軽減されています。ボールが大きく損傷している場合や規則に基づいて救済を受ける場合は、例外的にボールの交換が認められています。 小さなキズがボールに付いている場合は、厳密にいえばスピン量や方向性に影響が出ますが、アベレージゴルファーはそれほど神経質になる必要はないでしょう。もしも気になるようであれば、メンタル面からスイングに悪影響を及ぼす可能性があるので、ティーショット前に交換しておいた方が賢明です。不要になったボールはゴルフ場によってはリサイクルボックスがあるので回収してもらうのがいいでしょう。 使うボールを選択できるのもゴルフの醍醐味でしょう。新品で買うと安価なものではないので、クラブと同様にボールのメンテナンスにも気をつけるといいかもしれません。 文/のぐち まさひろ ゴルフとサウナと愛犬をこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「8.1」。
ピーコックブルー