「そんなにお金を使って、なぜ⋯?」100億以上かけてIT投資→システム障害の根深すぎる訳 専門家が解説
こんなときに大事なことは、さまざまな投資候補(そのひとつがDXでの基幹系システムの再構築です)を同じ俎上にのせて、成長への貢献の視点から(投資候補の)優先度を精査・検討するという、極めてシンプル・基本的なアプローチをとることです。必要なことに投資をし、無駄な投資は避けるということになります。 このアプローチをとることは、(デジタル投資による)リスクをいたずらに恐れて、成長に必要な(デジタル)投資を逸してしまうという愚を、犯さずに済むことにもなるのです。
デジタルの知識(あるに越したことはありませんが)よりは、ビジネスの経験・知見と、違和感を建設的な批判に仕立てるスキルが、はるかに求められるのです。
大野 隆司 :経営コンサルタント、ジャパン・マネジメント・コンサルタンシー・グループ合同会社代表