「両方の鼻から血でてるよ!」16歳で輸血100回と抗がん剤 “急性リンパ性白血病” 克服の友寄蓮さんが語る “いのちの贈り物” 10万人に1人が発症
タレント 友寄蓮さん 「当時はウィッグのバリエーションもそんなになかったので、ネットで購入した茶色のウィッグをかぶって登校したら、友達から『茶髪いいな』とか、先生からは『茶髪は校則違反だから黒髪のウィッグにしてください』と指導されました」 「階段がうまく降りることができなく、手すりにつかまりながらゆっくりと降りていたら下級生に突き飛ばされたり、胸元に入っているカテーテルを引っ張られたりと、傷ついたこともありましたね」 15歳から30代の人たちは「思春期と若い成人」(Adolescent & Young Adult)の英語の頭文字をとってAYA世代と呼ばれています。治療と学生生活の両立、周りへの理解、思春期という多感な時期に病気に罹患することによる精神的なストレスや将来への不安など、様々な問題が課題となっています。 ■若い世代の献血協力者は10年で3割減少… この日、友寄さんが高校生を前に訴えていたのは「献血」の大切さです。1年4か月にわたる闘病中、およそ100回の輸血を受けた友寄さん。患者にとって献血は、いのちを救う贈り物だと話します。 タレント 友寄蓮さん 「輸血をするたびに、たくさんの人に支えられているということを実感しました。輸血をする前は極度の貧血状態で、薬では止められないような頭痛や吐き気、体がとても冷たくて、手足が震えてしまう。そんな状態だったのが、輸血をすると、だんだんと身体がぽかぽかと温かくなってきて、感覚で何となく全身に血が巡っていくのが分かるんですよね。治療中何度も心が折れましたが、血液を通してたくさんの勇気をいただきました」 日本赤十字社によりますと、国内では1日およそ3000人の患者が輸血を必要としている一方で、10代から30代の献血協力者はこの10年でおよそ30パーセント減少しています。 このまま少子高齢化が進むと血液の安定供給ができなくなるといわれていて、友寄さんは特に若い世代の献血を呼びかけていました。
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