「両方の鼻から血でてるよ!」16歳で輸血100回と抗がん剤 “急性リンパ性白血病” 克服の友寄蓮さんが語る “いのちの贈り物” 10万人に1人が発症
よく知る小児科で受診し、採血検査をした結果、芽球(白血病細胞)が33%でした。芽球の数が増殖すると、正常な血液をつくることができなくなるため貧血になったり、血小板が減少し、出血が起こりやすく血が止まりにくくなったりします。 骨髄中の芽球の数が20%以上になると急性白血病と診断されるのです。 友寄さんはすぐに大きな病院に紹介され血液内科を受診。「急性リンパ性白血病」と診断されました。これまでの不調は極度の貧血状態が原因だったのです。 ■強い抗がん剤を使う1年間の入院に… タレント 友寄蓮さん 「まさか自分が…と思ったのと同時に、やっぱり病気だったのか。今までの不調は病気が原因だったからか。自分の弱さのせいじゃなかったのかと、ホッとした気持ちもありました。病名が分かり、正しい治療を受けられるという安心感が大きかったです」 急性リンパ性白血病とは「血液のがん」とも呼ばれ、発症率は10万人に1人程度といわれています。 2019年に、当時18歳だった競泳選手の池江璃花子さんがこの病気を公表し、先日病気の寛解を発表しました。 人間は体内の骨髄で必要な、赤血球、白血球、血小板などの血液細胞を作ります。 しかし、血液ができる過程でがんになる病気が白血病です。白血状になると、自力で血液細胞を作ることができなくなり、貧血や免疫力の低下が起き出血しやすくなります。 タレント 友寄蓮さん 「私は16歳だったので、小児向けの白血病治療と決まりました。大人とは違い、子どもは強い抗がん剤を使う長期入院。1年間入院することや副作用などの説明も受け、11月から治療が始まりました」 ■“どうして健康に産んでくれなかったの” 治療が始まると、覚悟していた副作用が徐々に出てきました。最初は髪の毛の脱毛でした。 タレント 友寄蓮さん 「髪が抜け始めたので、潔く頭を丸めたいと先生に言ったら、あなたは血小板が作れない状態だから、ちょっとした傷口からの出血が止まらなくなってしまうし、傷から感染を引き起こすこともあるから、このままで我慢してねと言われました」
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