「両方の鼻から血でてるよ!」16歳で輸血100回と抗がん剤 “急性リンパ性白血病” 克服の友寄蓮さんが語る “いのちの贈り物” 10万人に1人が発症
「抗がん剤を使うに連れ、髪の毛がたわしのような触り心地に変化していきました。ある日、頭頂部で針金のように固まって鳥の巣みたいになってしまって、それがボロっと抜け落ちました」 しかし脱毛よりもショックだったのが… タレント 友寄蓮さん 「抗がん剤で使うステロイド剤の影響で顔がまん丸になる、ムーンフェイスになったことが一番ショックでした。代謝が悪くなって顔に脂肪が集まってくるんですよ」 「手足は棒のような状態で、自力で起き上がることもできなければ、介助が常に必要な状態でしたが、顔だけが異常に丸くなってしまって。お見舞いに来てくれた友達にも『思ったより食べられてるんだ、良かったね』とか『ふっくらして安心したよ』と言われ、その言葉に対して薬の副作用の影響でとなかなか言い出せなくて…それでだんだんと友達と会いづらくなってしまったかな…」 また、一番辛かった副作用は口の中いっぱいにできた口内炎でした。 タレント 友寄蓮さん 「口の中すべてが口内炎で腫れ上がってしまって、燃えるような痛みでした。閉じられなくなった半開きの唇から膿が流れ出して、吐き出すこともできない。横になって眠ると膿が喉に流れ込んで詰まるので、ベッドを起こした状態で寝ていました。飲食どころか喋ることもできず、たくさんの管が繋がれて、点滴から栄養をとっていました」 あまりの痛みに耐えられなくなくなり、母親の恵美さんに対し、「どうして健康に産んでくれなかったの?」と筆談で伝えたそうです。 ■茶色のウィッグは校則違反だと指摘され… タレント 友寄蓮さん 「母のせいではないと分かっていましたが、気持ちをぶつける先がないと自分の気持ちを保つことができませんでした」 「医療用麻酔薬を使い、点滴の管が何本も繋がれていて、飲食も排泄も自力では出来ない体でした。無理やり生かされている気さえして、思考も回らず『苦しい』日々が続いていましたね」 入院中、体調が安定した時には学校にも通っていた友寄さん。しかし周りの視線や態度に心を痛めることもあったそうです。
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