【宝塚記念 枠順の明暗】ドウデュースに運も味方 後入れ偶数枠④番で4度目のGⅠ制覇へ後押し
宝塚記念の枠順が20日、確定した。ドウデュースは内めの❹枠④番から秋春グランプリ連覇を狙う。大阪杯を制したベラジオオペラは❸枠③番、ソールオリエンスは❻枠⑨番からのスタートとなった。 ◇ グランプリ秋春連覇へ、運も味方につけた。史上最多23万8367票でファン投票1位に選ばれたドウデュースは、❹枠④番からGⅠ4勝目を狙う。 大江助手は「この頭数ですし、そんなに(枠は)気にしていません。ゲートも悪い馬ではないですからね」としながらも「前回のこともあるので、(後入れの)偶数枠は良かったです。プラスだと思います」と笑み。前走のドバイターフは出遅れが響き、勝負どころも前が壁になって不完全燃焼で終わった。もともとゲート難がある馬ではないとはいえ、二の舞を避けるという意味でも偶数枠は願ってもない枠というわけだ。 今年は阪神が改修工事のため、18年ぶりに京都での開催。昨年に〝新装京都〟がオープンしてから京都芝2200メートルは26鞍が組まれ、⑥番までの馬番で半分以上の16勝を挙げているように、基本的には内枠が有利の舞台。先週からDコースに替わり、荒れていた馬場の内めも保護されている。この枠ならロスなく直線での末脚につなげられるだろう。 週末は雨予報も出ており、道悪競馬の可能性も。それでも、「問題ないと思います。パワーがありますし、調教でも荒れた馬場でもなんなく走りますからね。走法もピッチ気味ですから、こなせるタイプでしょう」と同助手は力を込める。これまで国内では良馬場での経験しかないが、不安材料にはならなそうだ。 最終追い切り翌日の20日は、引き運動にとどめた。「引き続き、元気いっぱいです。それが順調にこれているなによりの証拠」と大江助手。ファンの思いも背に、グランプリ連覇へ突き進む。(山口大輝) <栗東トレセン> ベラジオオペラは❸枠③番に決まった。上村調教師は「問題なし。いい枠じゃないですか。馬場も考えていかないとだけど、外枠よりはいいと思います。いたって順調です」と語った。 3年連続参戦のディープボンドは❹枠⑤番。山口助手は「いい枠なんじゃないでしょうか。他の馬を見ながら行くタイプでもないですからね」とうなずいた。