柔道女子金メダリスト、あの“ルーレット”に本音 ラフな姿に視聴者「可愛くて強いとか最高」
パリオリンピックの柔道女子48キロ級で金メダルを獲得した角田夏実が公式YouTubeチャンネルに公開した動画で、五輪の裏側について語った。 【写真】競技中とのギャップに視聴者「可愛くて強いとか最高」 “ラフな姿”の角田夏実 角田は五輪初出場となったパリ五輪において、日本柔道の女子史上最年長となる31歳11か月で金メダルを獲得。また、混合団体にも出場して銀メダル獲得に貢献した。 2024年9月1日に公開した「皆様にご報告です。」と題した動画で角田は、今井優子コーチとともに登場。「個人48キロ級で優勝できました」「団体戦では2位でした」と伝え、パリ五輪の表彰台で自身の首にかけられた金メダルと銀メダルを視聴者にお披露目した。 柔道女子48キロ級決勝で金メダルが決まった瞬間、角田は喜びを爆発させることなく、キリッと引き締まった表情をしていた。この時の心境について「全然嬉しいとかはなくて『あ~、なんか終わったなぁ~』と思って」と安堵の気持ちが占めていたと告白。その後、畳を降りてから「優勝したんだ、私」と少し実感が湧き、既に号泣していた今井コーチが駆け寄ってきたことで「こっちがもらい泣きしました(笑)」と振り返った。そして、表彰台に立ち「本当に良かったなと思いました。諦めなくてよかったなって」と、万感の思いを抱いたと語った。 混合団体決勝では6人が対戦を終えた時点で3勝3敗とイーブンだったため、ルーレットで無作為に選ばれた階級の選手同士による代表戦で決着を付けることになった。ルーレットでは男子90キロ超級が決定し、日本の斉藤立とフランスのテディ・リネールが対戦し、1本負けを喫している。 混合団体決勝にて、二階級上の対戦相手に得意の巴投げで鮮やかに一本勝ちを収めた角田。しかし、電光掲示板に表示された代表戦のルーレットが回っている時は「めっちゃ周りにはバレないように『自分に来てもやれます』みたいな感じを出してたんですけど」とした上で、「自分中では『絶対に来るな』『お願いだから来ないで』と思って」「(ルーレットが)ゆっくりになって自分の-57(57キロ以下)が過ぎた瞬間、『シャー!』って。『あとみんな頑張れ!』って(笑)」と笑いながら回顧した。 なお、五輪金メダリストとなった今、今後の目標は「いまはあんまりない」とのこと。「やっとでっかい目標が叶って、次はどこを目標にして頑張ろうかなって」と述べ、4年後の2028年に控えるロサンゼルス五輪を目指す可能性については「ほぼゼロに近いのかな」「年齢が36歳なのでそのときは」と消極的な口ぶりだった。その理由としては「一年で、柔道って変わっちゃうんですよね」「いまはもう達成感があるので、達成感がある反面、本当にきつかったという気持ちがあって。もう一回戦えるかっていうことですよね」と、自身の年齢や体力、気力の面で2大会連続の五輪出場が現実的ではないとの見解を示した。 試合中の凛々しい表情とは打って変わり、自身のYouTube動画では、ニコニコと笑顔を絶やさず柔和な表情で五輪の裏側や今後の展望について語る角田。そんな彼女に対して、コメント欄には「キレイなのに強いなんて凄いなぁ。かわいい」「自然体な感じがとても素敵です」「可愛くて強いとか最高すぎる…」などの声が寄せられている。
こじへい