庭に植える木はワケあり!?風水師が教えるおすすめシンボルツリー
庭づくりから、玄関先などに植えるシンボルツリーまで、自邸の敷地内に植える樹木は、四季折々、目にするたび癒やしを与えてくれる大切な存在。 伝統風水師の山道帰一さんに、開運力が上がる品種と方位の関係性、おすすめの樹木を教えてもらいました。 【写真で見る】風水で幸運を招く庭木とは?
吉凶の分かれ道⁉ 方位と植物の関係性
古来、風水では『東は桃・柳、南は梅・棗(なつめ)、西は梔(くちなし)・楡(にれ)、北は柰(からなし)・杏(あんず)を植栽すべき』という定説があります。これは、寛文13年(1637年)、中国より日本に伝来した『周書秘奥営造宅経(しゅうしょひおうえいぞうたくきょう)』、いわば翻訳された日本家相の流伝書ともいえる書物に記されていたことが由来となっているそう。 そもそも風水では「理気(りき)」といって、方位や季節など、万物すべてに理(ことわり)があり、それらがもつ陰陽などの属性をもって、吉凶を判断する方法があります。さらに植物を観る場合は、景観との関係性も着眼点に。まずは定説に習い、植えるべき開運の樹木とご利益、パワーを発揮する吉方位を解説します。
1.「東=春」の方角には桃・柳
・「桃」は「子孫繁栄&邪気払い」 春に先駆けて花が咲くため、東を象徴する「春」と属性が一致。高さ3~8mの小低木で、夏に果実をつけることで強い日差しを遮り、秋から冬は落葉して、東の光を家内に取り込む性質も。中国で桃の果実は多産や生命力の象徴であり、邪気を払う霊力があると信じられています。 東に植えたい桃の品種: 白桃などの水蜜(すいみつ)種、ネクタリン、椿桃(つばきもも)、蟠桃(ばんとう)など ・「柳」は吉ながらも要注意! 水辺で成長し、細く小さな枝葉で、朝陽が直接通り抜けることから、属性は「春=東」となります。植樹するなら吉方は「東」ですが、中国では葉が擦れ音が拍手の音に似ていることから、「鬼拍手」(鬼が拍手をする)と呼び、古代人も陰の気が重い樹木であるとしていました。ただし、強靭に張った根と生命力のたくましさで、水害対策に重宝された実績も。 東に植えたい柳の品種: シダレヤナギ、ネコヤナギ、マルバヤナギなど