ハリケーンの被害を受けたオーガスタ続報。御殿場にいた会長が語るオーガスタの現状と、2025年のマスターズ開催について
大型ハリケーン“ヘレン”により甚大な被害をこうむったマスターズの開催地オーガスタナショナルGC。クラブの会長フレッド・リドリー氏が御殿場で会見し、語ったこととは?
リドリー会長が記者の質問に応じたのは「アジアパシフィックアマチュア選手権」が行われた太平洋C御殿場C。今年で15回目を迎えた大会はマスターズトーナメントとR&Aが共同で開催し、優勝者にはマスターズと全英オープンの出場権が与えられる。 オーガスタの被害状況を確認してから来日した同氏は、大会中の会見で、「オーガスタコミュニティは壊滅的被害を受け、コースも同様に大きな被害を受けました。しかし今は多くの人が復旧に尽力しています」と語り、「我々のスタッフがゴルフ場を再開するために必死に行動すると同時に、地域社会全体にも気を配っていることを誇りに思います」。 ワシントンポスト紙の報道によると、オーガスタナショナルGCは地域の人道支援のため、ハリケーン・ヘレン・コミュニティ危機基金に500万ドル(約7億4000万円)を寄付。
フロリダに上陸し近隣6州に未曾有の被害をもたらしたハリケーンによる死者は、少なくとも200人、行方不明者も多数いる。嵐の進路のど真ん中に位置していたオーガスタエリアでは22万世帯以上がいまだに停電し、復旧のめどは立っていない。 「住民は電気、水、食料の供給がストップしたなかで日常生活を送っています」。その状況でゴルフのことを考える余裕はないが、世界のゴルフファンは半年後に開催予定の第89回マスターズが行われるのかどうかを気にしている。 人々の心配を打ち消すように、リドリー会長は「(来年の)マスターズは開催されます。予定通りの日程で開かれます」と力強く宣言した。 25年のマスターズは4月10日開幕で、S・シェフラーが連覇に挑む。それまでにオーガスタの街や美しいコースが復活していることを願う。 PHOTO/Blue Sky Photos ※週刊ゴルフダイジェスト10月29日号バックナインより
週刊ゴルフダイジェスト