ジュリア退団後の「マリーゴールド」で眩い輝き!“狂乱の貴婦人”たる本質をみせた桜井麻衣がなりふり構わず勝利にこだわるワケ
5月に旗揚げした女子プロレスの新団体マリーゴールドが、初のシングルリーグ戦DREAM STAR GPを開催している。 【マリーゴールド旗揚げ戦 PHOTO】ボジラ襲来!ジュリア&林下を軽々と持ち上げる!! マリーゴールドはこの夏、トップ選手のジュリアが退団しアメリカ・WWEへ。代表のロッシー小川氏曰く「序章が終わって第1章がスタートした」という段階だけに、誰がリーグ戦に優勝するかで今後の展開、団体のあり方も大きく変わってくる。 そういうリーグ戦で、ひときわ輝きを放っているのが桜井麻衣だ。彼女はこのマリーゴールドで、大きな飛躍を果たしている。 芸能界からプロレスに挑戦し、デビューしたアクトレスガールズを離れてスターダムへ。業界最大手の女子団体では、ジュリアに“弟子入り”して鍛えられた。 フェリス女学院出身のお嬢様としても知られ、キャッチフレーズは“リングの貴婦人”。個性を活かしたマイクアピールも評判になり、スターダムにいても人気は安泰だったはずだ。 だが桜井は安定よりも上昇を選んだ。より上に、実力を認められる選手にという思いで新団体マリーゴールドへ。同じ3月末でスターダムを離れたためファンからはジュリアについて行ったと思わがちだが、そうではなかった。むしろジュリアと闘って勝ちたかった。 8月、MIRAIと組んで初代タッグ王座を獲得。大きな結果を出すとジュリアの日本ラストシングルマッチの相手に。桜井は敗れたものの大きなインパクトを残した。ジュリアの容赦ない攻撃に耐え、張り手と頭突きで反撃。貴婦人が“狂気”をむき出しにした瞬間だった。それが自身も認める、桜井麻衣の本質なのだった。曰く“狂乱の貴婦人”。 リーグ戦では、開幕戦でベテラン・高橋奈七永に勝利。ワールド王者のSareeeには敗れたが、9月14日にはボジラを下す。181cm・91kgの巨体とパワーファイトでマリーゴールドを席巻するボジラ相手に、桜井は場外で得意の「おパラダイスロック」(結び目固め)。身動きを取れなくしてリングアウト勝ちをもぎ取った。 リーグ戦全7試合のうち、ここまで3勝1敗の勝点6。奈七永、ボジラと優勝候補に勝っているのは大きい。 好調の要因を本人に聞くと「勝ち方にこだわっていないことです」。これまでは内容も重視してきたが、リーグ戦では優勝しなければ意味がないと考えている。桜井麻衣というレスラーにとって、リーグ戦はもはや実力を試す場所ではないのだ。 「どんな形でも勝たなきゃいけない。それが結果につながったのがボジラ戦だと思います」