23/24シーズンのMVPは誰!? 欧州日本人、活躍度ランキング1~10位。世界に衝撃を与えたのは?
8位:冨安健洋 生年月日:1998年11月5日 所属クラブ:アーセナル(イングランド) 23/24リーグ戦成績:22試合2得点1アシスト 2023/24シーズンの冨安健洋は、世界的な名門クラブであるアーセナルで貴重な戦力として存在感を示した。 2021年夏にイタリアのボローニャからアーセナルに移籍した冨安は、ケガに悩まされて定位置獲得に苦しんだ。ただ、能力の高さは出場する度に好評価を受けている。複数ポジションをこなせるインテリジェンスもチームにとって有益で、今季は主に左サイドバックに入った。 アーセナルの左サイドバックは、冨安以外にオレクサンドル・ジンチェンコとヤクブ・キヴィオルが起用されている。プレータイムではジンチェンコが最も長いが、冨安もベンチ入りした試合はほとんどピッチに立った。特に守備固めの起用というわけではなく、ビルドアップの面でもミケル・アルテタ監督に信頼されている印象で、攻守両面でアーセナルの貴重なオプションだった。 冨安は、プレミアリーグ最終節のエバートン戦でゴールを決めてシーズンを終えた。アーセナルは惜しくも優勝に届かなかったが、冨安のリーグ戦出場数は過去2シーズンを上回っており、確かな手応えを感じているのではないだろうか。
7位:町田浩樹 生年月日:1997年8月25日 所属クラブ:ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー) 23/24リーグ戦成績:30試合1得点1アシスト 町田浩樹は、2022年1月に鹿島アントラーズを離れてベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに加入した。ヨーロッパ3年目のシーズンで、大きな飛躍を遂げている。 2022/23シーズンは負傷で前半戦を棒に振り、復帰後も定位置確保に苦しんだ町田だが、今季はAFCアジアカップカタール2023に参加したサッカー日本代表に招集されていた時期を除いて不動のレギュラーとして活躍した。 190cmの長身を活かした空中戦の強さを武器に安定感のある守備を見せる町田は、得意の左足のキックで攻撃の起点になることもできる。それほど得点に関与できるタイプではなかったが、今月9日に行われた国内カップ戦の決勝、ロイヤル・アントワープ戦では、決勝点を決めてタイトル獲得に貢献した。さらに同14日のリーグ戦でもゴールを挙げ、最近は攻撃でも存在感をみせている。 日本代表では冨安健洋と板倉滉のセンターバック二枚看板の陰に隠れがちな町田だが、着実に力をつけており、レギュラーの座を虎視眈々と狙っているはずだ。