23/24シーズンのMVPは誰!? 欧州日本人、活躍度ランキング1~10位。世界に衝撃を与えたのは?
4位:伊藤洋輝 生年月日:1999年5月12日 所属クラブ:シュトゥットガルト(ドイツ) 23/24リーグ戦成績:26試合0得点2アシスト 伊藤洋輝は、2023/24シーズンのブンデスリーガで2位になったシュトゥットガルトで、絶対的なレギュラーとしてシーズンを通して活躍した。 身長188cmの体格でワールドクラスのFWと渡り合う伊藤は、スピードを活かしたカバーリングも得意としており、シュトゥットガルトでは3バックでも4バックでも欠かせない選手となっている。今季のブンデスリーガにおけるシュトゥットガルトの失点数は、優勝したレバークーゼンに次ぐ2位タイの39失点だった。バイエルン・ミュンヘンよりも優れた数字だという事実は、チーム全体として手応えを感じられる成果だろう。 伊藤は守備だけでなく、左足のキック精度が高く、ビルドアップでもチームに貢献してきた。AFCアジアカップカタール2023でのパフォーマンスは冴えなかったものの、ドイツでは間違いなく高い評価を受けている。 『transfermarkt』の市場価値は、昨年6月時点で1000万ユーロ(約14億円)だったが、今年3月のアップデートで2500万ユーロ(約35億円)に上昇した。最近はドイツメディアが今夏の移籍の可能性を報じているところで、ブンデスリーガでも注目度の高いDFになったと言えるだろう。
3位:遠藤航 生年月日:1993年2月9日 所属クラブ:リバプール(イングランド) 23/24リーグ戦成績:29試合1得点0アシスト サッカー日本代表の主将である遠藤航は、昨年夏にシュトゥットガルトからリバプールへ移籍し、30歳を過ぎてさらに知名度を上げている。 シュトゥットガルトの中心選手として活躍してきた遠藤は、ブンデスリーガ屈指の守備的MFという名声を手にしていたと言える。ただ、世界的な名門であるリバプールへの移籍には懐疑的な見方も少なからずあった。 実際、シーズン序盤はプレミアリーグのスピーディーな展開に馴染めずに苦しんでいたが、12月にアレクシス・マック・アリスターが負傷離脱となると、その間に見事代役を務めて評価を高め、以降は継続して起用された。 インテンシティ抜群の守備は、プレミアリーグでも存在感抜群だった。身長は178cmと大柄ではないものの、ワールドクラスの相手にもフィジカルで負けることがなく、球際の強さでボールを奪っている。さらに、2月21日のルートン・タウン戦では、中盤からゴール前に浮き球で精度の高いパスを供給して決定機を演出しており、攻撃でもいままでになかったような形を見せ、さらに進化している様子だ。 リバプールは中盤補強を狙っていた昨年夏、モイセス・カイセドやロメオ・ラヴィアに注目していたものの獲得できず、その結果として遠藤を迎えた形だった。30歳を過ぎたベテランということもあってあまり期待値は高くなかったが、自らのプレーで信頼を勝ち取ったと言えそうだ。