23/24シーズンのMVPは誰!? 欧州日本人、活躍度ランキング1~10位。世界に衝撃を与えたのは?
ヨーロッパでは、2023/24シーズンが終了したリーグも出てきた。今季も多くの日本人選手が欧州を舞台にプレーしたが、その中で最も印象的なパフォーマンスをみせたのは誰なのか。今回は、欧州クラブに所属する日本人選手の活躍度をランキング形式で紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)
10位:小川航基 生年月日:1997年8月8日 所属クラブ:NECナイメヘン(オランダ) 23/24リーグ戦成績:31試合11得点1アシスト 各世代別のサッカー日本代表を経験してきた小川航基は、横浜FCに在籍していた2022シーズンにJ2の得点王となり、昨年夏にオランダのNECナイメヘンに加入した。ヨーロッパ1年目で2桁得点を達成したことは、見事な成果である。 開幕戦から2試合連続得点で最高のスタートを切った小川は、レギュラーの座を勝ち取り、コンスタントにゴールを決めた。今年2月4日のヘラクレス戦では、ストライカーらしいニアへの動き出しで味方のクロスを呼び込みヘディングでゴールを決めるなど2得点を記録し、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。 最終節のアルメレ戦でもゴールを決めた小川は、リーグ戦でチーム最多タイの11得点を記録した。カップ戦を含めると15得点で、NECの得点源として充実の欧州1年目を過ごしている。 NECは、3月に小川を横浜FCから完全移籍で獲得することを発表した。2022/23シーズンのオランダ1部リーグで12位だったことを考えると今季の6位は大きな進歩であり、小川が当たり補強だったことは間違いない。小川自身は3月におよそ4年ぶりとなるA代表招集を受けており、ヨーロッパ移籍により代表復帰を勝ち取ったと言える。クラブにとっても本人にとっても良い移籍だったはずだ。
9位:伊東純也 生年月日:1993年3月9日 所属クラブ:スタッド・ランス(フランス) 23/24リーグ戦成績:30試合3得点7アシスト ヨーロッパで結果を残し続けている伊東純也は、2023/24シーズンも周囲の期待に応える働きだった。 2022年夏に加入したスタッド・ランスで不動のレギュラーである伊東は、昨季リーグ戦の成績が6得点5アシストで、今季は得点が減少したものの、データサイト『Sofa Score』によると、今季リーグアンにおけるビッグチャンス演出数はリーグトップの19となっている。これは2位に4差をつけてダントツの数字だ。アシスト数は7で、こちらもトップと1差という好成績。ピッチ上でいかに重要な存在かがうかがえる。 伊東は、3月で31歳になったが、AFCアジアカップカタール2023に参加したサッカー日本代表に招集されていた時期を除いてリーグ戦全試合に先発で出ており、タフさという面でもチームの力になった。 今季の伊東は、アジアカップ期間中に一部メディアが性加害の疑惑を報じた影響で大会途中で離脱となり、ピッチ外にも注目が集まる精神的にも大変なシーズンだった。それでもシーズンの最後まで安定した活躍を続けたことは称賛に値する。