韓国 きょうのニュース(12月9日)
◇非常戒厳の真相究明に向けた常設特別検察による捜査要求案 国会小委で議決 韓国の国会法制司法委員会法案審査第1小委員会は9日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による3日夜の「非常戒厳」宣言の真相究明に向けた常設特別検察による捜査要求案を野党主導で議決した。与党「国民の力」の議員2人は採決に参加したが反対票を投じた。法案審査第1小委員会の委員長を務める最大野党「共に民主党」の金勝源(キム・スンウォン)議員は同委員会終了後に記者団に対し「中立性と公正性を最大限保障し、常設特別検察による捜査要求案を処理した」と説明した。金氏は捜査対象に韓悳洙(ハン・ドクス)首相、呂寅兄(ヨ・インヒョン)前軍防諜司令官、国民の力の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)院内代表が追加されたと説明した。 ◇法務部 尹大統領を出国禁止に=非常戒厳巡り 「非常戒厳」宣言を巡り、内乱や職権濫用などの容疑で捜査を受けている尹錫悦大統領の出国が禁じられた。法務部の裵祥業(ペ・サンオプ)出入国・外国人政策本部長が9日の国会法制司法委員会で明らかにした。現職大統領の出国禁止は極めて異例。 ◇現在の軍統帥権「法的には大統領にある」 国防部 国防部のチョン・ハギュ報道官は9日の定例会見で、現在の軍の統帥権は尹錫悦大統領にあるとの認識を示した。尹大統領が「非常戒厳」宣言により内乱の容疑者とされているとの指摘にも、軍の統帥権は「法的には現在、統帥権者(大統領)にある」と述べた。 ◇経済副首相 日本大使と面会=「経済システムは堅固」 崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官は9日、政府ソウル庁舎で水嶋光一駐韓日本大使と面会した。企画財政部は、「非常戒厳」を宣言した尹錫悦大統領を弾劾する動きに関連し、崔氏が水嶋氏を皮切りに在韓外国公館長と相次ぎ面会する予定だと伝えた。崔氏は水嶋氏に「最近の政治状況を受けて韓国駐在企業をはじめ、本国の憂慮が少なくないと考えられる」としたうえで「われわれの経済システムは堅固であり、政府の緊急対応体制も安定的に動いている」と説明した。
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