2歳から5歳までの「心の荒れ」は学びのチャンス? 困った行動に悩んだ時のケース別Q&A
気持ちに寄り添い、足場をかけましょう
ある年齢になれば、子どもの脳の中に大事なことが勝手に備わるというわけではありません。ママやパパや、周りの人たちが、ハシゴや足場をかけて教えてあげないといけないのです。 親は「早く!」「どうしてわからないの!」と何度も言ってしまいがちですが、肝心の「なぜ」や「何を」が抜けていませんか。大事な理由や目的について、子どもにわかりやすいようにきちんと説明しましょう。できれば絵本などを使って、わかりやすく、よい例や悪い例のモデルを見せ、できた場合にはほめましょう。 そこをしっかりと考えると、親自身も「なぜ急がせているのかしら?」「何をさせたいのかしら?」と、自分勝手に焦っていたことに気がつくこともあると思います。親のイライラは、子どもに大きく影響します(情動感染)。 何より大切なのは、子どもの気持ちに寄り添ってあげることです。「難しいね」「わからないこともあるよね」「くやしいね」といった一言が、子どもの「心の荒れ」には一番よく効きます。子どもが安心して落ち着いた気持ちになってから、子どもなりに理解できるような足場をかけてあげましょう。