【試乗】一体感のある作り込み。YZF-R125は操る楽しさを存分に味わえる。
ヤマハのスーパースポーツ「YZF-Rシリーズ」の末弟として、2023年11月に国内発売された「YZF-R125」。ネイキッド「MT-125」、スポーツヘリテージ「XSR125」とエンジン、メインフレームなどを共用しているが、「Realize R Spirits」をコンセプトとしたYZF-R125は、YZF-Rシリーズらしい本格的なスポーツライディングを楽しめる作り込みとなっている。 文/Webikeプラス 小川浩康 写真/コイズミユウコ 【画像】YZF-R125の足つきやディテールをギャラリーで見る(18枚)
Rシリーズのデザインを125でしっかり表している
125ccモデルは海外ではエントリークラスとなっていることが多く、YZF-R125も海外では2008年にデビューし、ロングセラーとなっている。その間に何度かモデルチェンジを経たが、国内モデルは2023年11月に初めてラインナップされた。 国内モデルYZF-R125の水冷SOHC4バルブ単気筒エンジンは最高出力15PS/10000rpm、最大トルク1.2kgf・m/8000rpmを発生。吸気カムが7400rpmで低速向けから中高速向けに切り替わる可変バルブ(Variable Valve Actuation=VVA)、過度なエンジンブレーキを抑制するアシスト&スリッパ―クラッチ、トラクションコントロールも装備している。 軽さと強度剛性をバランスさせたデルタボックス型フレームはMT-125、XSR125と共用し、フロントサスのキャスター角も同様の25°40′。YZF-R125独自の装備として、ハンドルクラウン下側にマウントしたセパレートハンドルを採用し、フロント荷重しやすい前傾したライディングポジションを実現。正確で安定感のあるハンドリングとなっている。 カウルにはヘッドライトからシートまで伸びるホリゾンタルラインが施される。YZF-R1と共通する水平基調のデザインを採用し、Rシリーズらしいイメージを125ccクラスのコンパクトな車体で再現しているのが目を引く。