世界3位の富豪になったメタの創業者マーク・ザッカーバーグ（Andrej Sokolow/picture alliance via Getty Images）

メタの創業者のマーク・ザッカーバーグ（40）は1月6日、オラクル創業者のラリー・エリソン（80）を抜いて世界3位の富豪に浮上した。フォーブスのリアルタイム・ビリオネア・リストによると、世界3位の地位は、3日時点では2人の間を行き来していた。 ザッカーバーグの保有資産は、6日の株式市場の終値ベースの試算で、前日比で4％以上増加して2177億ドル（約34兆3300億円）となった。一方、エリソンの資産は0.3％減少して2090億ドル（約32兆9500億円）となった。 2人の資産の増減は、彼らが率いる企業の株価の動きと一致しており、ザッカーバーグのメタの株価は6日に約4％高の630.20ドルをつけた。一方、エリソンのオラクルの株価は、約0.3％安の165.78ドルに沈んだ。 ザッカーバーグとエリソンは、3日の日中に3位と4位の間を行き来していたが、その日の終わりにはエリソンがリードしていた。なお、世界で最も裕福な人物はイーロン・マスクで保有資産は4252億ドル（約67兆400億円）。2位はアマゾン創業者のジェフ・ベゾスで保有資産は2410億ドル（約37兆9700億円）となっている。 エリソンの資産は、昨年11月時点では約2280億ドル（約35兆9300億円）で、ベゾスと世界2位の座を争っていた。しかし、12月初旬にオラクルの業績報告が予想を下回ったことで株価が下落し、彼の資産は150億ドル（約2兆3600億円）減少していた。オラクルの共同創業者で同社の約40％を保有するエリソンは、会長兼最高技術責任者（CTO）を務めている。一方、メタの共同創業者のザッカーバーグは、同社の約13％を保有し、会長兼CEOを務めている。 トランプが11月の大統領選で勝利して以降に、多くのハイテク企業の経営者の資産は増加しており、エリソンの資産は、選挙日以降に120億ドル（約1兆8900億円）増加し、ベゾスの資産も70億ドル（約1兆1000億円）増加した。また、トランプの主要な助言者となったマスクは、選挙後のわずか1日で210億ドル（約3兆3100億円）も資産を増加させていた。 エリソンとザッカーバーグの資産には、印象的な不動産ポートフォリオが含まれている。ニュースサイトBusiness Insiderは昨年4月、ザッカーバーグがシリコンバレーやタホ湖の邸宅を含む10以上の物件を購入し、ハワイでは数百エーカーもの土地を所有していると報じた。一方、エリソンはハワイの島全体やリゾート、カリフォルニア州の複数の住宅など、20件以上の物件に投資を行っている。 メタは6日、新たな取締役会メンバーを発表し、総合格闘技団体UFCの社長兼CEOのダナ・ホワイトや、フェラーリなどの欧州企業に投資するアニェッリ家が支配する持ち株会社エクソールのジョン・エルカンCEO、マイクロソフト元幹部のチャーリー・ソングハーストらを取締役に任命した。 ザッカーバーグは、この発表にあたって「当社には人工知能（AI）やウェアラブル、ソーシャルメディアの未来における大きなチャンスがあり、取締役会は、私たちのビジョンの達成を助けるだろう」と語っている。