「怖い犬」と「かまってあげたくなる犬」はどこが違うか…人との距離を上手に縮めるヒント
仲良くなりたいと思っている相手なのに、上手く距離を縮められない……。Xで39万人以上のフォロワーを持つ精神科医Tomyさんは、「内向的な人は『上手く話せなかったらどうしよう』って思うんですね。でも上手く話せる必要なんかないんです」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は精神科医Tomy『内向的な人の幸福戦略』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。 ■「人といると疲れる」と感じるのはいけないことか ---------- 人と長時間いると疲れてしまいます。 ---------- 誰かと長時間一緒にいると疲れるのは、実は当たり前のことなんですよね。だって相手は他人なんですから。多かれ少なかれ気づかいや配慮もしますし、「何を今考えているのかな」などと案じたりもします。あまり共通点のない人だと話題を考えたりもします。誰かと一緒にいるのって、思ったよりも脳に負荷をかけている行為なんですよね。当然疲れにもつながってきます。 ただ、どれぐらい一緒にいれば疲れるかは、個人差があります。 気ごころ知れた仲であればある程度長くいられます。お互いどんな人間かわかっているから、エネルギーをあまり使わずに済むからです。しかし、知り合ったばかりか、知ってはいるけどあまり一緒に行動したことのない人ならば当然疲れやすくなります。また相手が上司だとか、立場上遠慮が必要な相手でも疲れやすくなります。つまり、アナタと相手の関係性や相性によって変わってくるということです。 ですから長時間いて疲れてしまうことを悩む必要は全くありません。やるべきことは、相手によって一緒にいる時間を上手に調整することです。
■「運命の人」クラスでなければ疲れるのは当たり前 疲れを感じるぐらい一緒に居るのは、長く一緒に居すぎなんです。それをやってしまうと「この人といると疲れるなあ」と錯覚してしまい、その人自体と上手く行かなくなる可能性があります。 アテクシとしては「楽しくて、もうちょっと一緒に居たいけどな」と思うぐらいで切り上げるのがオススメです。それぐらいだと、「また会いたいな」と思いますし、お互いの好感度も高くなるからです。もし、事情があってそれ以上長くその相手と過ごさなければいけないときは、理由を作って自分だけの行動をしてください。たとえば本を読むとか、少し仕事をするとかです。 他人といるのが苦手と感じている人は、たいていはこの調整が上手くできていないだけなんですよ。何も凹(へこ)む必要はないのです。 ちなみに、ごく稀に長時間一緒にいても疲れない相手もいます。こんな人に出会ってしまったら、それはもう運命の人といってもいいぐらいです。その出会いを大切にしてくださいね。とはいえ、無限に一緒に居ても疲れないなんてことはないので、ちゃんと時間調整はしましょう。 ---------- まとめ 誰かと長時間いて疲れるのは当たり前。一緒に居る時間を調整しよう。 ---------- ■「あるがままの距離感」でかまわない ---------- 人との距離を縮められません。 ---------- 人との距離って、無理に縮めなくても良いと思うんですよね。相手とアナタの快適な距離というのがあって、勝手にそのポジションになっていくと解釈したほうがいいと思います。 もし無理に縮めようとしたとしても、一時的なものにしかならず、最終的にはしかるべき距離になっていく。つまり、人との距離っていうのは、あるがままにしかならないのです。もし、アナタが相手との距離を縮められないのであれば、それがアナタにとっても、相手にとってもちょうどいいんです。 ですから、最初にやるべきことは「無理に縮めなくても良い」と念頭に置くことです。逆に無理に縮めようとしすぎると、ぎこちなくなって上手くいくものも上手くいかなくなるかもしれません。