ソフトバンク史上最高のドラフトで“まさかの指名”「千賀滉大や甲斐拓也は質問攻めしていた」育成2位の男が語る“出世組との差”「三軍生活が悔しくて…」
「もう、野球から離れよう」
当時まだ22歳。あるいは潜在能力を活かせる環境に身を置けば、ひと花咲かすことができたかもしれない。だが、中原は12球団合同トライアウトを受験することもなく、すっぱりとプロ野球選手の道を諦めた。 「戦力外になったオフに入籍することを決めていたんです。いつまたクビになるか分からない世界にいるより違う仕事をする方がいいと思った。やり切った感は正直なかったですが、最後の方は野球を嫌いになりかけていた。もう野球からは離れようと思ったのもありますね」 とはいえ、自営業に興味はあったものの何かやりたいことがあるわけでもないし、そもそも知識が何もなかった。起業するにしても、まずは一般企業で働いて世間の常識とノウハウを学ばなければならないと考えたが、パソコンすらまともに触ったことがない。ただ、体力には自信がある。そこでたどり着いたのが、ある求人だった。 〈つづく〉
(「野球のぼせもん」田尻耕太郎 = 文)
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