ポーランド人が愛するチョコレートの工場 博物館として公開
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【12月28日 AFP】ポーランド最古のチョコレートブランドの一つである「ウェデル」の工場が、今秋から博物館としてリノベーションされ、一般公開されている。 ウェデルの歴史は19世紀半ば頃までさかのぼることができる。首都ワルシャワにあるチョコレート工場は、第2次世界大戦や幾度にもわたる政治的転換期を乗り越えて、何世代にもわたってポーランドの人々に変わらぬ甘さを提供してきた。そのチョコレートは、まさにポーランドのナショナルアイデンティティーだ。 博物館を訪れていた見学者の一人は「ウェデルとこの工場の物語は大半のワルシャワ市民の物語でもある。多くの人が何かしらウェデルと関わりがある」と話す。 ウェデルのチョコレート工場は長い間、子どもたちの修学旅行以外はその門扉を閉ざしてきた。だが、一般公開された博物館では、ポーランド人が最も愛するチョコレートの製造ラインを誰でも見ることができる。また、館内にはチョコレートでできたワルシャワ市街のジオラマや「チョコレートの滝」などもある。 博物館を見学していた男性は「ここに来ると、チョコレートの香りがして、工場が稼働していることがすぐにわかる。チョコレートは体全体で感じることができるけれど、一番大切なのは、その香り。幼い頃の記憶がすぐによみがえる」と話した。 映像は10月に撮影。(c)AFPBB News