芸術家が滞在しアート創作 東京芸大の3人が安曇野市のみらいを主会場に作品展示
芸術家が安曇野市に滞在して創作に取り組む企画「長野県×東京芸術大学 安曇野アーティスト・イン・レジデンス」の作品展覧会ROOTROOTROOTが12日、同市の穂高交流学習センター・みらいを主会場に始まった。22日まで。 3人が、出会いや発見などそれぞれのROOT(起点)を「つなぐ」をテーマに創作した。同大教員の布下翔碁さん(34)は、瓦や陶器に漆を塗り写真を転写した作品など3点を並べた。児童との企画「大地の郵便局」「竪穴住居・土偶作り」はパネルで紹介した。 同大助手の小林このみさん(29)は、漆芸作品4点を出品した。青や緑を基調とした螺鈿蒔絵風景「さんさん陽光」は、5月の田植えの時期に強い日が差す田園風景を表現した。 同大大学院修了の若月美南さん(31)は、空間や音を使った「テン」「セン」「ミチ」の3作品を出展した。「テン」は、朽ちたリンゴの木、それから作った炭、その炭で描いた雨の絵などを組み合わせた。「ミチ」は同市穂高北穂高の安曇野髙橋節郎記念美術館に展示している。
市民タイムス