藤川球児新監督が就任した阪神で”大政奉還”が起きていた……!ファン不在「お家騒動」のトホホ内幕
阪神で起こった“大政奉還”の内幕
岡田彰布監督(66)が今シーズン限りで退任し、後任に評論家で球団のSA(スペシャルアシスタント)を務める藤川球児氏(44)が昇格することとなった阪神。15日には就任会見が行われた。 【思わず二度見】グラウンドでは絶対に見せない笑顔…根尾昂「本誌へ見せた意外な素顔」写真 「体調不良も退任の大きな要因のひとつですが、球団が岡田さんの続投に待ったをかけたことも大きい。そもそも、岡田監督誕生を主導したのは球団親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の角和夫代表取締役会長兼グループCEO(75)です。 V逸を繰り返すタイガースにしびれを切らし、球団人事に介入して岡田監督就任を半ば強引に推し進めた。さらに、角氏の右腕を務めた前阪急阪神HD代表取締役社長の杉山健博氏(65)を球団オーナーに送り込むことで、球団内の状況をつぶさに把握していました。ところが、今回の退任劇によって“角・杉山体制”が終焉し、阪神球団に人事権が戻ったのです」(球団OB) この“大政奉還”は、球団運営の主導権を角会長に奪われた阪神球団が、2年前のある約束を盾にして角会長に対抗したことにより、実現したという。 「どうやら角会長は、“監督人事に介入するのは今回だけ”という約束を球団と交わしていたようです。この約束を錦の御旗として、阪神球団と反会長派の人々が角会長の息がかかったスタッフたちの排除に動いた。 今回の件、影の首謀者は阪神電鉄取締役に名を連ねるX氏といわれている。X氏はかつて球団幹部としても阪神に在籍したことがありました。大の〝阪急嫌い、角和夫嫌い〟が社内で広く知られており、彼の意向で球団は阪急勢を追い出して主導権を奪い返したといわれています。角会長は阪急出身ですからね」(同前) またしても親会社の内輪揉めにタイガースが巻き込まれている格好となったが、岡田監督が取り組んでいたチーム強化は道半ば。解説者として見せた藤川氏の野球観は高く評価されているうえ、人気も申し分ないのだが、指導者経験がないことを考えると一抹の不安も残る。 ◆再び“介入”の可能性も…… 「阪神は金本知憲元監督(56)を指導者経験なしで就任させたものの、3年目に最下位に転落した苦い経験がある。球団は翌年も続投を決めて組閣準備に動いていましたが、角会長が“介入”して当時の球団社長に解任を指示したといいます。藤川氏も結果を出さなければまた“介入”されるのではないか」(球団関係者) 岡田監督の退任に際し、角会長は「阪神側に主導権を返す」とマスコミを通じて発言しているが、これを額面通りに受け取る阪神球団関係者は少ない。 「今でも監督人事、ドラフト指名については角会長のお墨付きをもらわらなければ実行に移せないといわれています。今後もそれは変わらないでしょう。結果が出なければ『また主導権を奪いにくる』ともっぱらの噂。そうならないように、新生阪神はチームを強化して常勝軍団を作り上げるしかない」(同前) 三者三様の思惑がうごめく新星・阪神はどんな組織に作り替えられるのだろうか。
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